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アーケードゲームは10年でなくならないと思う

10年後には無くなっていそうな商売トップ10と、よくあるといえば、よくあるネタなんだけど、この10番目が「コインを入れるアーケードゲーム」と、己が稼業ど真ん中。もちろん、まったく注目されないより、された方が良い。けど、10年後に失職するのは困るんで、よく読んでみた。
まずこれは、アメリカ合衆国でのお話です。で、原文を、自分なりに翻訳(まぁ、ヘタな意訳)してみる。

コインオペレーションのアーケードゲーム
任天堂 Wii、PCオンラインゲーム、Xbox360などと同様、アーケードゲーム産業は何とかにぎわっている。もちろんリアルな店舗でのみなんだけどね。
「えっ、ゲームセンターなんてとっくにくたばってるぜ」なんて思っているあなた。映画館やバッティングセンターが残っているように、ゲームセンターもどうやら残っていますよ。もちろん、アメリカの風景から消え去ってしまうのは時間の問題ではあるんだけどね。
AAMA(アメリカアミューズメントマシン協会)の統計では、アメリカでは10年前、国内に1万軒のアーケード店舗がありました。それが、今では約3000店舗に過ぎません。この業界の昨年の歳入が、アーケードのアミューズメント機器からの売り上げで8億6600万ドルもあるって聞くと、何か景気よさげに思うかもしれないよね。けど、実は1994年には23億ドルも儲かっていて、あと、アーケードって、ワンプレーの単価が結構高いのが、高収益につながっているだけだってことを知ってもそう楽観的ではいられるかな?


10年間で生存の可能性:ゲームオーバー


最後の文節の訳がかなり怪しいんだけど、要は次の二点に集約されると思う。

  1. 統計上、アミューズメント施設は減っている。業界全体の売り上げもしかり。
  2. 原因はプレー単価の高さと、ネットワークを使った新しい遊びがないこと。

二番目は直接言及していないけど、一行目や最後の方の記述から、著者はそう言いたいんじゃないかなとぼくは思う。


日本も10年前はそうだった。
駅前の商店街にあるような、テーブル機中心の、古いタイプの、いわゆる「ゲーセン」は、この十年で激減している。反対にここ数年で増加したのは、郊外型のアミューズメント施設や、都心の複合レジャー施設だ。顧客層も、若者から家族向けに緩やかにシフトしている。
ネットワークに関しては、すでに多くの施設がインターネットにつながっていて、新たなコンテンツが随時配信されたり、全国規模の大会が毎日のように開催されている機種もあったりする。カードと組み合わせたり、色々なガジェットを自由に取り入れられるのも、アーケードマシンの強みだ。個人的には、マンマシンインタフェースの実験場として、これほど面白い業界はないんじゃないかと思っている。

ってわけで、国内の事情とは大きく異なるアメリカでも、通信インフラの整備や、新しいコンテンツの投入、店舗のスクラップ&ビルドで、業界自体の生まれ変わりは可能だと思う。

確かに、荒野にたたずむアーケードの風景にノシタルジーを感じるように、せせこましい商店街の一角、薄暗い地下にあるゲーセンに思いを馳せることもある。けど、まぁ、世の中変わっていかなくちゃ、食っていけないし、実際新しいことに取り組むのは楽しいからね。