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人間が映像を認識する際の優先度

2002年のGraphicWorld 5月号「CGクリエーター虎の巻(手塚一佳氏)」の記事スクラップに自分なりの注記をつけて。

人間が映像を認識する際の優先度

映像制作のノウハウだが、グラフィカルユーザーインタフェースをデザインする際の指針として記載。まぁ同じことでしょう

  1. 位置 いわゆるレイアウト。全てに優先して判断されます。絵コンテの重要性はここにあります。
  2. 動き アニメーションなどのエフェクト。 インターインタフェースデザインのキモです。
  3. 輪郭 アウトライン アニメ調のキャラクターが認識しやすいのは、輪郭を抽出して記号化する作業を脳がほぼ自動で行うから。レイアウトとの関係を調整しながら決めていく。
  4. 明暗 色の濃淡です。フォトショップで言うグレースケール。色目より濃淡をまず調整しましょう。
  5. 色彩 実は色彩は一番下です。

これは人類が進化の段階で、もっとも生存に適した選択として、自ら選んだ事なのかと思います。(動物を捕まえたり、敵から逃げたりとかに役立ちそうだよね)

その他

  • 状況によって、多少は上下することがあるので、第三者による確認も忘れずに。
  • 優先度が低い情報が意識に上らないからといって、見てないわけではない。脳のスイッチは切れないので、情報としては常に入っている。
  • そこを利用して、全体の印象をリッチな体験に感じさせるような手法も可能。
  • 応用として、深層意識化に働きかける情報を、逆に、わざと、優先度の低い方法で提示することも考えられる。あまり極端にやるとサブリミナルになるので注意が必要だよな。

おまけ

あと、空間認識に関しては視覚は聴覚に比べて優位(例として腹話術)
しかし時間の流れに関しては聴覚が優位になるらしい。このサイト


ここら辺まで考えると、ゲームのインタラクティブなインタフェースデザインっぽくなるなー


基本中の基本だけど、いつも引用したいときに出てこない。とりあえず、紙は簡単になくすけど、ネット上の情報はいつまでも残る(と、思うから記載)