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日本酒について記録する

駅前のそごうのお酒売り場で、日本酒の試飲販売を良くやっている。
何種類も試させてもらって、気に入ったものを買うのは楽しい。
この間、会社の研修で一緒になった人も、日本酒好きで盛り上がった。
日本酒ってイイ。作った場所もすぐ分かるし。


思いかえせば、社会人になって始めて入社した会社で、会社が購読していた「フードビジネス」と言う業界誌の日本酒記事をまめに読んでは、スクラップしていたっけ。あれはどこかのタイミングでPDFにしたので、探せば今でも読めるはずだ。そういえばあの頃会社で読んでいた雑誌に「日経エンタテインメント」がある。もちろん今のヤツとは違う、もう少しビジネス思考の強いやつだった。あれを読んでいなかったらゲーム会社には来なかったかもしれない。
両方とも、ぼくがその会社を辞める前に廃刊になった。


ちょっとさかのぼっての記述にもなるが、スクラップブックに張り込んでいたラベルの写真を撮って、感想をちょっとまとめておこう。後で自分にとって役立つ記録になるかもしれないから。こういうときタグって便利だなーって思うよ。


日本酒生産の環境は厳しい。フードビジネスを読んでいた1990年代初頭も、今もそれは変わらない。たくさんの蔵がつぶれた。光明は、純米酒が珍しかったのが、だいぶ普及してきた位か。先日、そごうでお話した、試飲会のために東北から来られた蔵の方は、夜行で着て、三宮のカプセルホテルに泊まったらしい。駅前の西神オリエンタルなんかには泊まれないのだ。なんともたいへんではないか。原料米も高い昨今、全てを価格にのせるわけにも行かないのだろう。試飲させていただいた吟醸は、東北産の米を使用していて、静謐な中に一本きんと立つような香りがあった。これだけのものなら、海外の高級食材マーケットに持っていけば、かなりの高値で売れるだろう。傍らのボジョレー・ヌーボーを見ながら、そう思った。誰かがしなければならない仕事だとも。