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原稿に悩む

本日発売のアルカディア*1に小さなコラムを書いた。


このアルカディアには、ビートレイジングという音楽ゲームのコーナーがあって、毎月そこにサウンドさんが近況や音楽に関することを書いている。ただ、ずーっと続いているんで、いつのまにかメンバーも2周してしまい、今度はデザイナーにとお鉢が回ってきた。
同じ味は飽きるだろうっていう配慮だと思うんだけど、デザイナーのコラムでユーザーが喜ぶのかな?
多分喜ばない。こっちも、そんなに書くことないし。


でも一応社命なんで、仕方なく先月から繋がるお題見たいなものを先月の担当と相談した。
趣味どうよ? みたいな感じで。
で、おもちゃがすき。ミクロマン大好きって答えた。
即NG。*2
スポーツもしないし、あまり出かけない、な〜んにもない。
それでひねり出されたのが「光学機器」。
うーん、ちょっと専門的過ぎないだろうか。
光学機器は好きなんだけどって、素直に光学機器について書いたら、全くゲームと関係のない、技術的な文章になった。


ボツだ。


結局、その後2回書き直して、やっと送った。
必要なものを足していっただけの、硬いつまらない文章。
どうやってみんな人を楽しませる文章をかけるんだろう。


そうだ、ちょっとだけ、いたずら心を出して、YOUTUBEやニコニコに言及してみた。
社内のチェックが通ったんで、これくらいは言っても良いみたい。


最初のボツ原稿、おそらく、自分が後で見るために記しておく。ローカルにおいとくとなくしちゃうので。


────略────
…からの頼みだし断れないんだよね。

で、お題は。


鉄道。


うん。好きですねー。ぼくにとって鉄道といえば蒸気機関です。子供のころ買ってもらった日本の蒸気機関車の本を今でも持っています。Nゲージとかは縁がなくてやらなかったんですが、デンマークのブロックで4.5V電化のレールセットに耽溺した古い記憶があります。「軌道」と「機関車」の関係性は、「道路」と「ビーグル」のそれとは大きく違いますよね。駅や踏み切り、時刻表、ポイント、操車場など気になるガジェットがてんこ盛り!総体としての「情報の統合性」や「機能美」には心惹かれるものがあります。そのうち蒸気機関が出てくるムーヴィーをつくりてー。


あと、キャメラですかー。
個人所有の静止画キャメラではアナログ式のを3つとデジカメは、5〜6個かな、これくらいならそんなにマニアっていうほどではないよね。実際必要なときに適当なものを買ってきただけですし。確かに好きな方ですけどね、光学機器。


最近はネットオークションでちょっと前のデジカメを500円くらいでよく買います。送料の方が高いよね(笑)。実際に手にして、動かなくてショックを受けたり、何とか修理して、動くと嬉しかったりと、愉快にやっております。仕事でも役立つしね。えっと、ムービーを作っていて、あるワンカットのために、別のキャメラを入手するわけです。ちなみに、現在、国内市場ではプロシューマー向けハイエンドデジカメのヴォリュームゾーンが一眼へ逝ってしまったので、ちょっと前のコンパクトに色々個性ある機種が多いのです。妙に詳細な設定のインターバル撮影とか、面白いレンズのっけているヤツとか、見るからにデザインが変なのとか、ネットで資料を調べながら、ニヤニヤしていると時間を忘れますよ。


ビデオキャメラは3台だけ。この春に会社でHDで良いのを買ってもらったので、個人で揃える必要はなくなってしまいました。でも、ホントはまだ欲しいの色々あるんだよね、へへへ。ただ、あんまり買うと家で激しく怒られてしまうので、安くなるのを待っているところです。DVテープはいずれ淘汰されるので、間もなくネット上の市場価格は暴落すると思うんだけどどうかな。希望的観測?


さて、HDキャメラはいくつかの作品でテストしたんですが、SDとHDは表現力のレンジがぜんぜん違ってね、これはやっぱ自分で撮ってデータを触らないと実感できなかったです。もうぜんぜん違うよ。ちゃんと実感して言うんだけど、HDはキチンとしたソースなら従来と全く次元の異なる映像体験が可能です。だから、みなさん家のモニターを買い換えましょう。ついでにPS3とかもあるとイイよね。身近にはX-BOXが多いかな?けど、ウチはまだどっちもないんだよなぁ。
あと、今回のビデオキャメラについていうと、テープレスが最高。こっちもメディアの値下がり待ちなんですが…。けど、イノベーションて本当にすばらしい。こいつで次のムービー作るのが、これから楽しみです。


他に楽しいことは改造かな。ビデオ用のセミフィッシュアイを口径が合うコンパクトデジカメにつっこんで、背景資料を撮ったりしたら結構使えるのよね。味をしめて、市販の色々なレンズやフィルターを組み合わせて、オリジナルのレンズを作ったりしています。こういうの、本当に楽しいですよ。これならけっこうお手軽だしね。ただ、改造系は壊したら困るんで、会社の機材ではできないんだ。始末書を書きたくないしね。ここは注意が必要だよ。


本当は、銀塩の一眼フルマニュアル機もスゴク欲しい。これを書いていてどんどん欲しくなってきたゾ。昔、父のOM-1で良く遊んだんだけど、あれは本当にイイモノです。いずれ市場からなくなってしまう前に、絶対に入手しておきたいマニュアル機ってだれにでも何台かあるよね?ないか。


あと、双眼鏡も深いんですよねー。これも最近新しく2台買いました。双眼鏡は、買えば買うほど良いものの「良さ」がダイレクトにわかり、確実に次が欲しくなってしまう「呪われたアイテム」なのですな。キャメラと違ってすぐに見れる(=品質理解が容易)からでしょうかね。マニュアルキャメラは使いこなすのが本当に鍛錬がいるしなー。


さらに、顕微鏡や望遠鏡もいいですよ。これもこないだ一個づつ買いました。ただし、おもちゃっぽいやつですが。いずれにせよ、自分の視覚が拡張されるのはすばらしいことです。身体性の拡張こそ人間共通の快楽ですからねー。ムービー作る際のネタになるかもしれないしね。


今後の夢としては、常に自分の視点を録画できる、あんまり目立たないウェアラブル・キャメラシステムを、そこら辺のジャンクパーツから作ってみたいですね。仕事の資料撮影や、ロケハン撮影などで便利だと思うんだよね。今ならかなり高性能のものが小型に作れると思うんだ。何よりも自分の視覚データを、脳とは別の記憶媒体へバックアップとしてメモリーしておきたいってみんなも思うよね。ほら、自己情報の外化って大切だってよくいうじゃない。


あと、これは究極の願望なんだけど、ガラスブロックからレンズの研磨をやってみたいんだよな。ちゃんと一からレンズを設計するのよ。光学を勉強しなおして。それで、気に入った画素のCCDをパーツで買ってきて、コンポーネントも自作して好きなキャメラを作るわけですよ。考えるだけでも楽しいよね。考えるだけで、脳がゾクゾク震えるよ!電子工学も勉強しなおさないといけないので、余剰可処分時間の問題から、数十年後の趣味になるかもしれないんだけど、いつか何とかしたいですね。ずーっと磨いているのとか、すごく楽しいですよ。しゅりしゅりしゅりって。きっと。全然退屈しない。


あと、忘れちゃならない光学機器としてメガネがありますね。メガネを色々買うのも楽しいんだよね。そろそろ次のが欲しい今日この頃、私と同じように、「メガネ装着者」…
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*1:アルカディアというのは、エンターブレイン(ファミ通とか有名だよね)という出版社が出しているアーケードゲーム専門の雑誌だ。もともとは別会社でGAMESTという雑誌があったんだけど、その雑誌がつぶれてしまい、その記者や資産をエンターブレインが引き継いだというような感じだったと思う。

*2:自社でトイ事業部あるし、しかも旧タカラだし。