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境界の地

大きな窓から、外の景色*1をみおろす。


淡いコンクリでできた高架を、ゆっくりと走る京浜線。左手には青物市場のささやかな駅があり、そこに差し掛かるたびに電車はさらに速度を落とす。右手数キロ先にそびえたつ高層ビル群も、ここからだとまるで手が届くかのようだ。
多分あそこは品川なんだろうな。


生駒山や六甲の山々を見て育ってきた人間には、関東平野の開けた展望は、いつも驚かされる。


研修のために訪れた大きなビルをはさんだ浜側には、これまた近代的なスカイスクレイパー達が立ち並ぶ。おまけに、地下にはJR臨海線が走っていて、京浜線よりもコチラの終電の方が遅いのだ。


青物市場周辺の込み入った町並みに昭和の懐かしさを覚えつつ、ここもまた境界の地なんだなと思う。

*1:携帯のキャメラが壊れたんで思い出して描く。