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10号続いた

竹の台総合新聞という地域の新聞がある。

  • 購読者数は約1万人(竹の台住民・全戸)
  • 年6回発行(時々3ヶ月に1回になる)
  • 版面はなぜかA3(いわゆるタブロイドではない)
  • ページ数は基本8頁(ときどき6頁)
  • 紙質は上質紙(上質紙が一番安い)
  • 内容は基本的に全て竹の台地域の話題

この新聞のデザインを1年半以上お手伝いさせていただいている。


ことの発端は、家に配布されてきた第1号の新聞だった。
内容はとてもいいと思ったんだけど、デザインがひどすぎた。(ゴメンね。絹川さん。ハッキリ言っちゃって)
センタリングはあってないし、罫線は角で閉じてない。表組みに至ってはルールが全くない状態だ。
でも、とても一所懸命やっていることは伝わってくるので、何とかできないかなと思い、手伝うことにした。


最初、渡されたツールがEDICOLORで、Quark苦手っ子だったぼくは最初のフォーマットを作るのに七難八苦。
EDICOLORは初めて触るが、旧SMI EDICOLOR時代から、販売がいつの間にか住友からキヤノンになって、価格も150万から1/10以下に。この世界はなれて10年は長いよなぁと思いながら、どうやら目処が立ち、印刷会社に打ち合わせに行った。


───で、データー形式なんですが、EDICOLORのWIN版でバージョンはいくつまで対応ですかと尋ねるぼく。
「EDICOLOR??? なんですか、それ。」
どうもイラストレーターの版下しか受け付けていないらしい。しかもバージョンは微妙に8.0。5.5だったら、まるで10年前と同じである。結局、いちからイラレでフォーマットを作り直した。文字数計算とかはそのまま使えたけど。


それから、9号が経つ。


森川さんはイラストレーターに習熟しきて、ぼくが何日も徹夜で版下を全部作ることはもうなくなった。今回の10号も、いくつか大きなフォーマットの変更があったにもかかわらず、日曜と火曜の二日でどうにか形が付いた。


地域の方たちとのつながりは、わが家に新鮮な野菜をもたらした。*1地域の野菜を販売する朝市や、農協の直販店を紹介していただいたのだ。実際、仕事でも本当にお世話になったこともある。ゲーム内の映像制作の際のロケ地を紹介いただいたり、色々ご協力いただいたのだ。
こないだの竹の台のキャラクターデザインもこうした関係からまわってきたお話だった。
まぁそんな感じで地域の事を、少しずつできる範囲でやっていると、こうしてこの地で死んでいくのもいいかなぁと思うときがある。


自分たちの食べる分の野菜を育て、犬を飼って、フリーでデザイン仕事をできる範囲でする。東京に月何回も出張してイヤな汗をかくこともない。そんな風に地域に根ざして余生を送れたらと夢想する。

●参考サイト

*1:櫨谷の採れたて野菜 > そごう内パントリー > エース新鮮館 > ダイエー