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ファースト・グレード酸辣湯麺

六本木・ミッドタウンの事務所から、地下鉄の駅で一駅。いつも行こうとして、なかなかいけなかった榮林に今日始めて行くことができた。


先週同様、出張前日の勤務が深夜を過ぎ、しかも神戸から日帰りの出張で体力も限界。さすがに今日は「昼からの会議に間に合えばイイや」とばかり、わりとルーズに家をでた。
それでも、そこそこ早く出ていたので、お昼に1時間以上時間をかけれることに、東京に近づくのぞみの中で気がついた。


「そうだ。榮林に行こう!」


窓の外は、いつのまにか雪がちらつく天気となっていたが、ぼくは燃えていた。
幸い手元に先週の出張時に、ほとんど行くつもりでメモした地図もある。地下鉄の路線図を取り出して、地図と睨めっこをした。


霞ヶ関乗換えの千代田線で赤坂の駅に降り立った。地下鉄内でメモを再読し、場所はすでに脳内マップにポイントされているので、五分も歩かずにすぐに店の前に立った。丸テーブルがならぶ一階を見て、改装前の第一楼を思い出した。一名は奥のテーブルらしい。


メニューを見るまもなく、僕は酸辣湯麺を注文した。待っている間にメニューを見て、僕のオーダーの発音とだいぶ違っていたので心配になった。
やはり、スーラーというのが一般的みたいだ。


10分ほどで料理は運ばれてきた。ラー油がたーんと浮いている。一口食べてみたがそれ程辛くはない。むしろ酸っぱさの方が目立つようだ。ただし、これだけ大量のつゆなので、食べ進めるほど、この程度の辛さでも、唐辛子の摂取量はかなりのものになり、汗を盛んにかくことになる。


麺は細くつゆは少しとろみはあったが、全体としてはさらっとしている。具は溶き卵に椎茸や筍の千切りなどバランスよく。ぼくのイメージでは、もう少し薬効っぽい、臭みというか、においがあるのが理想なんだけど、ここの榮林はわりとあっさりしていて、そのため食べやすい。そういえば、上海で本場の四川料理を食べたけど、あの辛さはもはや口孔内への暴力です。おいしかったけどね。いずれにせよ、全体にまとまりがあり、初めて酸辣湯麺かもと呼べる味にめぐり合った印象。今後は、今回のこの味を基準にして、ここよりどれくらい旨かったかを考えればよいものとしたいと思う。そういう意味でファースト・グレード酸辣湯麺といえると思った。


さて、そういうわけで、今後の酸辣湯麺遍歴に期待しながら満足して店を出ると雨は横殴りの雪に変わっていた。
冬季装備があるわけでもなし、無事1時までにオフィスに着けるのかしらん。

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