tQy

アーキタイプから行こう!

さて、ここで大きな問題がある。前回のモデリングの際に、イヤというほど思い知ったことがあるのだ。

二面図では、3次元上のスキンは直感的にわからない。


これには、何か対策を立てないと、時間内には絶対に終わらないです。しかも、もうすぐ飲みに行かなくてはならないし。(笑
そこで、ぼくは黄色く塗りつぶされたモデルの部分のさらに1ポチ内側を、4色ボールペンの青で塗りつぶし始めた。それが終わると、さっきは白いブロックを使ったが、今回は青いブロックを使って、塗りつぶした部分をザカザカ組出した。青いブロックを使った理由は三つ。

  1. 手持ちの黄色いブロックの量が心配だったこと。そのため別の色を芯に使用するのはわりとセオリー。*1
  2. 人間の認知上、8ポチを超えた途端、瞬間的に何ポチあるのか把握できなくなる。しかし、中間に青いブロックがあると、色彩の変化で連続性が中断され、何ポチかの瞬間的な知覚が回復する。一瞬の知覚速度の遅延は、モデリング時の空間認識の精度を劣化させる。3次元的な曲面をモデリングするのは脳に非常に負担をかけるので、少しでも環境は良くしておきたい。なお、黄色にとって補色に近い青は差を識別しやすい。ちなみに黒は反射が少なく立体感を損なうため作業性は落ちる。
  3. LEGOマニアの方には今さらですが、LEGOは青いブロックをコアに使う伝統がある。それにちなんだと言うか、歴代のデザイナーの方へ敬意を表して選ばせていただきました。


さて、ホントに重要なのは青い色じゃなくて、先に皮ひとつ小さい形状の
アーキタイプから行こう!
ということ。このアーキタイプをガイドにして上に皮のように黄色を調整しながら貼り付けていくだけで、曲面のモデリングがかなり楽になる。
もちろん、この青いブロックも絶対じゃない。この後作りながら、必要に応じて他のブロックに差し替えてもOKだ。


こうしてできたのが右上のアーキタイプです。
アーキタイプ=元型】はもともと心理学の用語で、こうしたモデリングの手法の説明に使うのは間違っているのかもしれないんだけど、比喩としては良いかなと。


なにより、零号機っぽいし。
これから黄色くなるのはエヴァとは逆なんだけど。


というわけで、続きは明日です。
かわいいクマちゃん奮闘記 (4)
題名は「まず、目鼻立ちをつけるのだ」

*1:時間があればデジラで部品を揃えれた。残念