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エヴァ組み立て【1日目】

初号機を組み立てることになった。
知らない間にトイザらスでまた販売している。
在庫が回ってきたのだろうか。売り切れの劇場版も安くなっている。ダイヤブロックユーザーとエヴァンゲリオンのユーザーが重なる領域は、限りなく狭かったに違いない。ただ、戦艦大和タチコマと続々楽しい企画をぶつけてくるダイヤブロックの軽妙なマーケティングと実行力に拍手をしたい。
それにしても、これ\3000-は利益でないよな。この原油高の時代に。南無。
以前買い逃して悔しい思いをしていただけに、即注文。


翌日には到着。箱は重い。ずっしり重い。計ってないが3kg程度はある。このサイズのロボットをブロックで作るのって結構重くなるのだ。


開ける。


とりあえず、会社の昼休みに、昨年工事してきれいになった床で組み立てることにした。
劇中では大勢の人間が亡くなっている。
非常に危険な事なのだ。
大事な自宅では組み立てられない。ということにしておく。
本当は、不在時にでかいダンボールが家に届いて、中がおもちゃだとまずいことになるからだ。
値段は関係ない。見た目。第一印象の問題。やはり、人間関係は気遣いが不可欠。



箱を開けると、袋がぎっしり入っている。
個包装は同じ部品単位を中心にまとめてある。
LEGOの梱包分類理念は少し違う。LEGOは、似た大きさを中心に個包装はもっとまとめる傾向にある。
さらに場合によっては組み立ての手順に従って個包装をさらに大きな袋に入れることもある。いずれにせよ、組み立てやすさという問題に対して、常に試行錯誤をしている、つまりはデザインプロセスの存在を感じる。



それに比べれば、ダイヤブロックは、同じ部品を単純に細かく入れることが中心で、そこに作為はほとんど感じられない。仕組みとしては簡単だし、検品もやさしい。*1
会社の規模が違うし、ここら辺のソフトに対するお金のかけ方が異なるのはやむを得ないことだろう。
実際、パーツ取り目的で購入した場合はダイヤブロック式のほうが助かる。もちろんダイヤブロックの開発者はそんなことは望んでないし、ダイヤブロックをパーツ取り目的で買うマーケットはとても小さいとは思うが。



「特殊な部品が多いですね。」


通りがかったスタッフが、驚きながら聞いてくる。


「そう思う? でも、違うんだよ」


特殊な部品の概念は日々拡張している。
小さなスロープや関節は、もはや特殊部品ではなく基本部品に入る。
これは有形ブロック思想が行き着いた先なのだ。
直方体のブロックのみが基本ブロックであった時代は、既に遠い。
そのことを少し説明した。もはや特殊な部品は無いに等しいのだ。
これら有形ブロックを、あらかじめある基本ブロックとして認識・有効活用(見立て)しながら、目的の事象をモデリングしていく事が現在のブロックデザイナーには求められている。その先頭集団のトップランナーたちのものすごさには、ぼくからは背中すら見えないほどだ。子供の頃に基本ブロックでちょっと遊んだ程度の人には、全く想像もつかない状況なのは無理もないことなんだと思う。
先日行ったLEGO世界遺産展でも見立ての技量に関して嘆息した。
このエヴァンゲリオンでも新規に起こした金型はそんなにないのではないだろうか。



袋を丁寧にはさみで一つずつ開けていく。丁重にやるのだ。自分に言い聞かせる。全部で47袋。それだけで思ったより時間がかかる。部品を把握するために並べてみる。リファレンスはとても大切なのだ。ぼくにとってリファレンス能力が高いというのは最大の褒め言葉だ。



魔改造レベルのかつらを早速入手。







フィギュアの組み立てで、本日は完了。
これ、たいへんだよ。




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*1:LEGO社は部品の検品に関して非常に高度な技術を有している。