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クッチーナ つじ

イタリア料理である。
最近、ここ数ヶ月で、なぜか何件もイタリア料理店に行くことが増えた。正直、イタリア料理はボリュームが大きくて、食べていて少々こたえる。もっと若いときにこういう店に足繁く通えればよかったんだけど、地の利やいろいろな事情でそうはならなかった。だから、職場の近くに千円でこんなランチを食べれる店がある北新地周辺のオフィスワーカーの皆さんがひどくうらやましい。
けど、それはもういい。ぼくだって、10代後半から20代前半の10年間、本当に料理が楽しかったし、イタリアンは良く作った。パスタのゆで方の研鑽は怠らなかったつもりだし、ニョッキだって自作した。オリーブオイルの香りが台所から絶えることはなかっし、冷蔵庫にはいつもにんにくたっぷりの自家製トマトソースがあった。
うん、イタリアンは大好きだったんだ。けど、なぜ食べなくなったかは忘れた。
しかも最近は和食が一番嬉しい。かしこまって食べに行くなら和懐石がいい。多分それが日本人ということなんだと思う。


それでも、カミさんが行きたがるのはイタリアンかフレンチが多い。この「クッチーナ つじ」も大阪に外出があるというと、ぜひ下見をしてきてほしいという。大阪の中華料理店でもおいしい「酸辣湯」を探さなくてはならないんだけど、まぁ今日はいいかということで行ってきた。


北新地の*1御堂筋から2つめのブロック。ちょっとわかりにくいよね。白い普通のビルの地下です。
入り口は建物の南側。つまり、大阪駅側を見ながら歩いていくといいです。メニューボードも目安になるかも。右の写真を参考に。行き過ぎないようにね。


細い階段をおりると、緑のドアがあります。店の看板も緑色の字だし、緑がキーカラーなんだね。
店の中は、カウンターが9脚、テーブルが2人用が3席で、合計15名まで。ただし、一番奥の席はテーブルがフリップ式に拡張できるので、3〜4人席にもなりそう。ただし狭いけどね。お昼はお店のスタッフは男性3名で、かなり忙しそう。客単価が低い分、サービスは切り詰めた印象です。
客は平日木曜日の12時30前で、テーブル席2名が出るところ。カウンターに7名(すべて女性)。一番奥のテーブルは予約中の空席。私は一番奥のカウンター席へ案内されました。


人気の前菜は11種類の料理が一皿に盛り付けたボリュームのあるもの。また、これは隣の席に出されたものと少し違ったので、アトランダムな要素があるみたい。おとなりは9時の位置にあるゴボウの変わりにパプリカの和え物がのっていた。
味はそれぞれ異なるので食べ飽きるということはない。


食べ終わるころを見計らってパンが出る。平たくないのでフォカッチャじゃないのかな。かぐとほのかにいいにおい。外皮は固め。じゃっかん塩味が強いかな。
なぜか風が吹いてくるんだけど、キッチンの端のカーテンの向こうはどうも屋外に繫がっているみたい。鉄のはしごがちらりと見えました。なんかパティオっぽいね。


3種のうちから、1番のパスタをチョイス。麺が少し太めで、変わったのどごし。断面積が正円でなくてちょっとゆがんでいるのかな。少し固めのゆで上がりが好み。ソースはぼく的には普通。それと、前菜と同じフォークを使うようになっていること。箸なども用意されていないこと。紙ナプキンの使用などが大きなコストカット源だよね。


最後にアールグレーのパンナコッタがデザートに。200円プラスでサービスされるコーヒーは濃い目でなかなかおいしかったです。
お昼にこの値段でこの味と量はお値打ちですね。人気になるのもうなずけました。
カミさんには、オススメと報告。


入ったときは、男性客はぼく一人だったんだけど、すぐ別のブレザーの男性が一人でペスカトーラビアンコを食べなれた風にいただいていました。帰る際も店の入り口で、迷いながら入っていったスーツの男性がいたんで、男性客は結構多いのかも。ただし一人客だったけどね。見たところ女性は2名以上で来ている。もちろん一人で行かれても良いと思います。


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*1:そういえば何で繁華街、花町に?新?が付くのが多いのかな。新世界・新開地とかね。