ルオーとマティス
マティスがとにかく好き。だから、この展覧会のポスターを六本木の地下鉄の乗り換え口の壁で見てからというもの、ぜひ行きたいと思っていた。けれども、松下電工 汐留ミュージアムっていうのが行ったこともなく、いまいちわからない。たまたまこの日、仕事を早く切り上げることができたので、出張の帰りにちょっと寄ってみる。
汐留は海に近い再開発地帯。思ったよりきれいな街。松下のビルも明かりがテーマの美しい建築物。でも、入り口がちょっとわかりにくい。
会場はエスカレーターで上がった4階。ただ、首からストラップを下げた社員の方が行きかい、オフィス棟っぽい雰囲気。受付嬢は非常に丁寧。コインロッカーもきちんとある。館内は多少狭いけど、オフィスビルなんだからこんなもんでしょう。百貨店とかに比べればよいと思う。
展示内容は、ギュスタフ・モロー*1の門下生だった、ルオーとマティスが、当初はお互いに影響を受けながら、やがてそれぞれの道を進む。しかし近年発見された書簡にて晩年まで二人の友情は続いていた。という視点から、時代ごとに二人の作品を比較しながら、時代の趨勢や作家の遍歴をたどるというもの。
関連性に納得感があり、見ていて面白く、一方で専門的すぎない好企画だと思っていたら、もともとはフランスの企画だった。やっぱりそうなのね。
マティスに関しては、ルオーに比べて少な目だが、なかなか良い。
入館料750円はかなりお値打ちだと思いました。
その後、2階のコーヒーショップへ行くと、ウェイトレスが身内でしゃべりっぱなしで、なかなか案内してくれない。4階のサービスが良かっただけに残念でした。あいにくの相席でしたが、同席の初老の税理士の方は、とてもユニークな経歴の方でお話がたいへん面白く、楽しい時間を過ごせました。
その日は本当にたまたま早く帰れたのですが、ちょっと後で新幹線が事故でたいへんだったらしい。数時間後に出た同僚は朝まで社内だったと眠い目をこすって翌日出社してきた。
図録は左綴じで表紙がマティス。ルオーとマティス展なのになぜ?
後輩にも勧めてみた。ついでにブログもまとめようと調べていたら「マティスとボナール」っていうのもあるね。次はここかな?いずれにせよ、もっと早くエントリーを書かないと意味がないよなぁ。反省。
■INFORMATION
ルオーとマティス
Rouault Matisse correspondances
*1:確かにモローは19世紀の人っていう感じ。人って掛け橋何だなぁ。