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ご近所のよしみで

前回、自分の息子にプログラミングの基礎を如何に教えるかということを考えていた。
とりあえずSpyboticsを作り動かすところまでは行った。
その後、年始に、地域寄り合いの新年会の席で、同じようなことを頼まれた。


「竹の台児童館で子供たちにコンピューターを教えて欲しいんだけど。」


シンクロニシティー。まったく不思議なことである。

イントロダクション

概要を整理すると次のようなことになる。

  1. 竹の台の地域の拠点として児童館があり、地域の子育て支援として、共働きの家庭の児童を預かっている。
  2. 従来これを運営していた神戸市ではテストケースとして児童館の運営を民間へ委託。(いわゆる「スモールガバメント」と、「地域が主体性を持つことで活性化」の抱き合わせみたいなもの?)
  3. 児童館で子供をみる方が、子供たちが児童館で過ごす間のプログラムのひとつにコンピューターを活用したい。

酔っ払っていたので、詳細は間違っているかもしれないが大まかな理解としてはこんな感じ。

何のためのコンピュータ?

「児童館で預かっている子供たちに、コンピューターを教えて欲しい」ってことですが、「いったい、コンピュータの何を教えて欲しいのですか?」


インターネットに接続して、色々な情報を入手する方法や、メール、ワープロ、そんなことを教えるのだろうか?
個人的にはそこら辺はあんまりやりたくないというか、わざわざぼくが教えなくてもいいんじゃないかなと思う。学校や親がいいじゃん。*1

ペイントツール?

そんなことではなく、絵を描いたり、なんか楽しい感じにして欲しい。そういうお話だった。
おそらく昨年の、竹の台イメージキャラクター「竹クン」(関連エントリーはこちら→)誕生に関して、デザインや印刷を色々お手伝いしたことで、何か近所でゲーム会社に勤めている人がいて、コンピュータでなんか色々デザインできるみたいなんで、手伝ってもらったらどうだろうか?という感じで認識しているのかもしれない。
それなら、ちょっとホッとしたけど、ただ絵を描いて終わり!で良いのだろうか?そもそも絵を描くことだけなら、パソコンを使わない所から始めたほうが良いとぼくは考えている。
だから、タブレットを持って行って、絵を描くことを小学生にちょっと教えるということにも疑問を感じる。アニメーションとかを作るのは面白いけどね。

私的な結論

そもそも、コンピューターを使ってでしかできない教育というか、「子供にとっての認識の拡張」ってやつが、絶対にあるとぼくは思う。それは、何か。一言で言うと“プログラミング”ということなんだけど、それは何もBASICあたりを一から教えることでもない。もっと基本的なものの考え方というか、基本理念なのだけど、それをどう教えていいか、とても悩む。


そんなことを考えて立てたプランが前回のスパイボティックスを使って、順番にコマンドの世界に降りていくプランだ。ロジックという武器を手にし、名もなき荒野を唯一人で歩む楽しさを、遊びながら覚えてもらえたらと切に願う。この話はだらだら続きます。

関連エントリー

*1:実際に小学校にはコンピューターが一人一台レベルで配備されている。ぼくらは大学の頃、マルチメディアルームとかで2人で一台を触るレベルだった気がするけど。時代は変わったものです。