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プロフェッション

初対面の方に自己紹介をするとき、

「私はゲーム会社でデザイナーをしております小林拓也と申します。」


となる。大体コレでみなさん「ふんふんゲームの仕事でデザインなのね。」と納得しているように見受けられる。


しかし、ゲーム会社のデザイナーというのも、和製英語というか、意味のわかりにくい言葉であって、そもそもゲーム・デザイン→ゲームの設計→プランナーという職種が別にある。*1


最近、たまたまこの話題を雑誌で読んだり、同僚と飲んでいて話題に上がったりしていたので、けっこう気にしている人は多いのかもしれない。


では、私たちの仕事がいったいどういう仕事なのかというと、ゲームの中のグラフィックに携わる職種は単にアーチストと欧米ではいわれるそうです。これは雑誌も海外渡航経験の多いディレクターも同じ意見。*2


うーんアーチストかぁ〜。何か違うような気がするんだけど、安西水丸がニューヨークでアパートを借りるとき、コマーシャルアーチストなんだなって言われたというし、まぁそうなのかもしれない。


分業化が進んだ欧米や、国内でも大規模な開発チームと異なり、業務用ゲームの開発は少人数が基本。従って業務から辿るプロフェッションだと山のようになる。

  1. アートディレクター
  2. アカウントマネージャー
  3. テクニカルマネージャー

→ここまでが管理職。社内外のアートディレクション&マネージメント


  1. インタフェースデザイナー

→ゲーム画面やWEB画面等多岐にわたる。*3



  1. キャラクターデザイナー*4
  2. キャラクターアニメーター
  3. ドッター

→2Dのパターンアニメはまだ需要がある。





  1. ムーヴィーディレクター
  2. ムーヴィーキャメラマン
  3. ムーヴィーエディター
  4. 模型制作*5
  5. デジタルエフェクト

  1. イラストレータ
  2. ブックデザイナー*6
  3. デザイナー

→映像制作、印刷物制作など何でもありだな。


→さらにここ一年、学生の指導やワークショップの企画運営など教育や研究をテーマにした業務も多い。



上記全てが同時に発生するわけじゃあないんだけど、やっぱり継続した仕事として発生する。
それでも、画面全体のレイアウトはどうあるべきか、文字組はどうすべきかなど、視覚情報の設計に携わる仕事であることは間違いないし一番好きなので、個人的にはデザイナーという職種名にかなり愛着がある。だから「デザイナーです」というわけになります。


もちろん、理論や経験だけでは如何ともしがたい、表現上のジャンプを要求されるためのアートは常に磨いておきたいんだけどね。脳の持つ身体性として。

●おまけ<プロフェッションでググッてみた>

*1:身近にはあんまりいないけどね。

*2:サウンド出身の彼は、ビーマニのサウンドがアーチストと呼ばれるのは自分はイヤで、サウンドという職種名に誇りを持っているということだった。そういうのは良くわかるよな。オレらの世代はある種、職人指向なトコが強い。

*3:写真は個人的にテストで作ったもの。個人サイトだし、こういうのしか載せれないよね。

*4:地域のイメージキャラクター。2年目も活躍中!

*5:右写真も自宅での習作。西遊記から、人参果。

*6:コレも自宅で作った試作品。最近では珍しい、ブックデザイン作品だ。w