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あの時できなかったという後悔からも、新しいフィクションが生まれる、かもしれない。

少し早いかもしれないが、年の瀬を迎えつつあり、やり残したことを思う。
気になっていたけど見に行けなかった展覧会。
気付いたときには終わっていた映画。
入手できなかった今年のLEGOのモデルは多分一生手に入らない。
三十万円くらい期間限定で値下げだった、アプリケーションのアップグレード。*1
書けなかったこと。
行けなかった場所。
絶対に言うべきではなかったひとこと。


そういう事ひとつひとつをかんがえると、心穏やかとはとてもいえない気持ちになる。


小説とは、そうしたなれなかった自分についてのIFをつむいで行くことだと打海文三さんの短編集に書いてあった。


参加できなかったワークショップや、詰めきれなかったアートワークを悔いる学生さんたちに、そんな話をちょっと言っちゃったんだよね。


でもそう考えると、何だか得した気にならない?