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奇妙な依頼

週明けに出社すると、同僚のプログラマが思いつめたような表情で問いかけてきた。
「今、ドリルとか工具を持ってない?」
そういえば、先月は工作で色々な工具を取り揃えていたんだけど、もう全て持って帰っていた。気になったので事情を聞くと、買ったばかりのフィギュアがちょっとした事情で壊れてしまったらしい。


そういえば昔もそんな話があって、南斗水鳥拳のレイの関節を直したような気がする。今度は何かと思ったら、先日発売されたスタープラチナだった。おお!それは手にとって見たいなぁ。Vorksで売っているのを見たよ。ぜひ修理させてよということになった。
彼にはウルトラジャンプ*1を見せていただいていたり、新しいリボルテックを丹念に買っていたりと、日ごろたいへんお世話になっているのだった。


さて、翌日、工具箱を持って出社すると、彼もスタープラチナを持ってきていた。最近わりと早く出社しているんで、すぐに患部を拝見。最強を誇るスタンドがみごとポッキリ逝ってしまっている。相談して、まずは1mmの針金で繋いで見る方向で検討。



さてお昼休みに続きを調べてみる。関節の持ち方はとてもわかりにくく違和感なく仕上がっている。個人的に、メディコムの製品はここら辺が極めてピーキーなつくりという印象。一部のマニアのためのモノ作りだと思う。そのため、慣れた人でないと、今回のような事故が起こるかもということかも知れない。
肩関節や肘の二重関節は、今後のシリーズでも使用する汎用性のある設計と聞いている。良くできているなぁと思った。股関節は人体バランス的にやや左右に広く感じる。アクションを優先しているのかもしれない。
さて、肩の方は大きな回転部に隣接するため、あんまり深く穴を掘れない。


一方上腕部は深く取れそう。つまり、こちらが回転するようだ。
一番良いのは上腕部の軸を抜き取り、肩に折れた軸と鉄芯を介して接着後、上腕にはめ込むことなんだけど、この軸どうにも取れない。多分先端に「かえし」があるのだと思う。それに材料がやわらかくあまり穴をこじるとどんどん穴が大きくなってくる。



仕方ないのでこのまま、まず上腕部に針金を固定し、回転を確かめた上で肩に接着してみる。


ところが軸の素材がかなりやわらかいABSのせいか、瞬間接着剤で針金にうまく食いつかない。上腕部はうまくついたが肩はうまくいかなかった。関節に瞬着が流れ込んだのかもしれない。あぁ不細工だ。まずいなぁ〜。仕方ないので、休み明けに折れた軸を取り去り、プラ棒を加工して新しい軸を埋め込むことにする。
中に鉄芯を仕込んでおけば強度も増すだろう。

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第三部 1.スタープラチナ

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第三部 1.スタープラチナ

*1:ウルトラジャンプといえばバイオメガ終わったね〜。終盤はなかなか良かったと個人的には思っている。コミックス買わないとね。