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この街のクリエイター博覧会 Part3

OAV.E


大阪mebicで開催。今回は映像がテーマ。ということでぜひ見ておきたかったのです。
何しろ映像の外部委託は本業でもあるわけだしね。




公募していた22の映像を2時から見る。知り合いの作った映像もいくつかある。
3本ずつ、MCが入りそのたびに制作者が呼ばれるのだけど、案外出席者が少なく司会者も困っていた。こういうのは必ず出席した方がいいんだよね。
アンケートを書いて終了。その後講演が始まる4時まで会場をぶらついて、気になるクリエイターさんをピックアップ。これは先方にその気があれば後で連絡があるらしい。営業営業である。


顔馴染みの廣瀬さんに、髪を切ってなんだか普通のオッサンになったね。と言われる。まぁ、最近はおとなし目にしているからね。
前に仕事をお願いした吉田さんも雰囲気が違うという。よっぽどハデだったんだな。やれやれ。


4時からの講演は3つだ。

伊藤有壱さん

NHKニャッキ!で有名な人だ。個人的には、息子が五才くらいのとき、平井堅のP.V.を見て、自分の作曲した曲にも同じようにな映像をつけるように言われてたいへん困っていた原因の方。あれから大分たち、気がつけばぼくもストップモーションのアニメーションを何作か作っていた。時間の流れは早い。


コマーシャルの中では作家性の高いアニメーションも作られることで有名な方だが、ご本人はCMが最大限の収入と断言し、作家性よりも、職人的プロフェッショナリズムに重きをおき、またそれに誇りをお持ちのようだった。


三年前に東京から横浜へスタジオを映したらしい。東京はストップモーションアニメーションを作るにはどうしても向かないとわかったかららしい。確かに西神中央の職場ではできるけどミッドタウンではできないことは多い。


ストップモーションの撮影は富士フィルムの一眼スチルを使用。AfterEffectsでのワークフローは想像通り。


アードマンスタジオのことを大切な宝物のように語っていたのか印象的。
チューブグラフィックの木村さんがルーファス・シーガーさんに会いにロンドンへ行かれたという話を思い出す。


最後に人材育成について質問してみる。

大学で教えている生徒が転がり込んでくることもあるが、最低限かもしれないが日当を払い。*1ギブアンドテイクにしたい。そうして求める人には全てを教えて、拡張するアニメーションの未来を少しでも見たい。

────そう答えられた。


拡張するアニメーションに関する幻視は、「インタフェース設計の仕事」、「ムーヴィ制作の仕事」、「WEBサーヴィスの仕事」を横断して行っているときにぼくも強く感じる。
この先に何があるのか?それを見てみるまでは確かに死ねない。

*1:もちろん、払わない、ただ働きをさせる作家もいることを指摘されていた。