見立ての文化
先週の昼休み、
「最近なんも作ってないよね〜」
「私ら、こんなんでいいのかしらん?」
「クリエイティブなことがしたいよね、やっぱり…」
と、同僚のプログラムマネージャーとぼやきながら、彼が家から持ってきた約1万数千円分のアソブロックで遊ぶ。ちなみにぼくはデザインマネージャーなんだけど、会社のblog用にテクスチャーを作ったのがに久しぶりフォトショップを立ち上げたなんて情けない話だ。しかも久しぶりに集中したら脳が酸欠になってひどく疲れた。やれやれ。まったく、やれやれだ。
アソブロックで遊んでいると、新人の子らが通りかかって聞いてくる。
「それなんですか?」
「えっ!自分で作れるんですか?」
いやキミたち、これくらい基本だろ。と思うけど、やったことがない人には驚きらしい。そこで、日本人には見立ての文化があって、キミたち全員の遺伝子の中に、こうした異型でもって現実に肉薄するリソースがキチンとあるのだと力説してみる。
松田行正さんの「和力」の中に「似ている」という章があって、ぼくはこの章が非常に好きなのだった。(松田さんの本はたいてい好きなんですが。)
現実を完全に模倣するのでなく、薄皮一枚、似ているという別の位相にとどまるというか、むしろそこを目指すのが和の心だと。
この話は実に良い。だいたいはこの本の受け売りなんだけど、そういう話を延々二人でする。
- LEGOのオリジナルビルドでなぜ、ロボットのビルドがこれほど日本に限定して多くまた優れているのか。
- 西洋の文化的バックボーンではこれが銃に見えない。
- アッセンブルボーグの面白さとそれを楽しめる資質と国民性について。
- ヴァーチャファイターは日本人じゃないと作れなかったのではと思いたい。VF1からVF2は技術さえあればできるだろうけどね。
などなど。ゴメンネしょうもない話しバッカする先輩で。
「じゃあ、キミもやってみたら」
そういっても、ぼくたちの傍らに腰をおろす人間は少ない。
うまくいかないと恥ずかしいのかな?
ものづくりなんて、そんなキレイゴトじゃないぜ。
失敗しても楽しめるヤツが生き残るんだ。
なんて気取って見たりする。
でも、やってることは長戸にバックパック背負わせて、バイザーつきヘルメットをかぶらせレールガン?作って「ウォー!カッコイイーゼっ」「狙い打つゼっ!」とか言い合ってるだけなんだし、しまらんなぁ。
大人ってこんなんでもいいんだなぁ。子供の頃はわからなかった。
ちなみに長門はバンダイのQ-Joyから。今ならAmazonで60%OFFで箱買いできる。なかなか優秀な球状間接がてんこ盛りなのだ。もちろんぼくたちは一箱ずつ持っている。
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