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「い・ろ・は・す」ってなに?

「午前10時までに受付したものは、当日の午後にお渡し」
JALCITY関内のホテルのフロントでクリーニングについて尋ねたらそういわれた。*1
今は11時過ぎ。
うーん。1時間遅かったかぁ。
早く出ることもできたんだけどなぁ。けど、休んでいる日って、なんか同僚に会いづらい。だから、みんなが出勤した後、10時過ぎに六本木から乗ったんだよね。そういうのってあるじゃん。逆に8時くらいに出れば良かったと思っても、もう遅い。まぁ、さらに一枚、シャツは持ってきてるし、いいか。そっちは一昨日の夜に、アイロンを10年ぶりにあてたんで仕上げはイマイチ。丁寧に何年か前の糊スプレーを何度もかけていると、あっという間に1時間。こりゃあ、プロに頼むべきだ。


チェックイン前にフロントへ荷物を預け、今日の要件を済まそうと外出。横浜みらいにある横浜美術館へ。混まない午前中に済ませておきたい。ここは昨年セザンヌ主義を観に行ったのが初めて。建物は港町に良く似合う見ごたえのあるファザードが印象的だった。勤務先のIくん(incidental affairsのチケットをもらった彼)の学生時代の友人が初の展覧会をするというので券をもらったのだ。で地下鉄のホームへとエスカレータを降りながらチケットを確認していると…
休館日:木曜
やれやれ。まったく、参った。何のために横浜まで来たのか。行くのは中止。横のコンビニへ入ってヤンジャンをぱらぱらみて今後の計画を練る。今週もノノノノはあんまり面白くない。どこへ行くか思いつかないので、いつものようにペットボトルコーナーで新しいデザインのキャップを物色。最近イイのないんだよなぁ…。
うっわぁ、あったよ。なにこれ?ライムグリーンのFROM Coca-Colaキャップ。印刷はグリーン一色。キレイだ。
商品名は「い・ろ・は・す」。
I LOHAS(TM)私はロハスってこと?ペラペラのボトルは40%原料削減で、確かにエコかもしれない。カラーキャップも印刷色削減でいいよね。
なんか、調子出てきたぞ。


コンビニを出ると正面に煉瓦で組んだ断面が逆卵型下水管の説明が。
ふーん。水量が少なくても、勢いが維持できるように、底の方へ傾斜を深くしているのか。工夫だねぇ。何でも3番出口の所にレプリカが展示しているらしい。おー、見たい見たい。早速行こう。どうせチェックインは2時だし。


「横浜都市発展記念館」は入場料200円。運営母体が違うから一概に比較できないんだけど、近所の「神戸市埋蔵文化財センター」が無料なのはすごいんだね。同じ港町である神戸と比較して見るとなかなか面白かった。なぜか、学生が多い。高校生?インフル騒ぎで休みで行くとこなくてぶらぶらしているのではないみたい。遠足なのかな?謎。横浜のマスク着用率はけっこう低い。


中庭で下水道のレプリカを見る。当然、近代の設備なのでもう使われていない。京都の疏水は地下鉄の延長時に掘り出して埋め直したと、先日読んだ職人の本で石屋の師匠さん*2がおっしゃっていた。良い石や土も、もはやそのようなときにしか入手できない。そういうことらしい。もちろん工業製品としては、現代のものの方が性能は良い。今朝のニュースでは、日本の上水道は海外からも注目されていると放送していた。漏れがないから省資源なのだそうだ。問題は実際に設計したり、地面を掘ったりする人と、局でマネジメントをしている人の間の「何か」が切れているように感じてしまうことだ。それを埋めるのがこれからのデザインの仕事だと思う。それは上下水道を使う人にとってもきっと重要なことだと思う。


人気のないエレヴェイータホールのベンチで「調停者の鉤爪」を読む。実におもしろい。古い建物の外観を残しながら、ガラス張りのエレヴェイータを取りつけている。隣接する建築物も外壁のタイルがマッチするような配慮を感じる。


なかなか予定通りに、思うように行かないんだけど、あるがままに楽しめればいいかなと思う。


知らない間に2時を過ぎていた。ホテルに戻ってチェックインをしなければ。時節柄あんまり出歩きたくはない。旅先の港町のホテルで午後を過ごすというのも悪くはない。

●参考サイト

*1:JR新神戸駅の緑の窓口はマスクをしていたが、東京はここでもマスクはない。

*2:仕事柄、粉塵を吸うので寿命は短いそうだ。もちろんマスクはしないのだろう。確かにマスクをすると工作の勘が鈍るというのはあると思う。