特撮関係者の「必要なこと」
ちょっと前の雑誌だけど、映像+5月号、追悼:スタン・ウィンストンの特集を読んでいると、本当にぼくらは色々な意味でこの人にお世話になっているんだなぁと思う。ゴールデンアーミーは劇場で見たかったなぁ。
さて、特集記事で、日本の特撮の現場への取材が充実していた。シンケンジャーも盛り上がっているし、仮面ライダーWも始まったからというわけじゃあないけど、それぞれの職種の方が、自らの職種に必要な適性を語っておられたのでまとめておきます。複数ページにわたっていたことを、一枚にまとめると見えてくることってあるよね。
有名なLATCHの説明、リーチャード・ソール・ワーマンの犬の分類じゃあないけど。
特撮キャメラマンに必要なこと
本物を見ること。キャメラマンによってセンスや好みはそれぞれですが、キャメラマンが見たものがそのまま映し出される。たとえば車が走っている絵を撮るとして、それがきちんと走っているように見えるのか、そのあたりは本物がどう見えるか知らないと判断できない。だから本物をしっかり見ることが大切なんです。
──────高橋政千・中根伸治・鈴木啓造(特撮キャメラマン)
操演技師に必要なこと
- 観察力
- 発想力
- 想像力
- 体力・精神力
────────────中山亨(操演技師)
デジタル部員に必要なこと
- 広く浅くでもいいけど、いろんな知識はあったほうがいい。
- この時はこうなるであろうと、わかる知識
- 嘘をついても気持ちのいい映像にしたいという気持ち。
────────────足立亨・山本達也・南剛(デジタル部)
体力や精神力は当然として、現実の事象を「見ること」を指摘される方は多いですねぇ。見てないものは作れないからね。
あと、「気持ちのいい映像〜」は、とても良くわかります。ゲームの世界でもこういう「ごまかし」や「まやかし」はきわめて重要。一種のサーヴィス精神だとぼくは思います。