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なぜ"0"をオーと読むのか?

00ガンダムは"ダブルオー・ガンダム"と発音する。ダブルオーってかっこいいんだけど、なんでゼロをオーって読むのだろうか?0(ゼロ)をオーと読む理由は?こういう他愛もないことを、ちょっとした暇にずっと考えている。頭から離れないのだ。


個人的な記憶では、コミック版のキカイダーキカイダー00が最初だった*1
血液型のABO型も、Oはもともと0であり、A因子もB因子もない"0"タイプという意味だったとか。
仮面ライダーZO(ゼットオー)は、文字としてはオーだけど、Oは原点を意味するとのこと。座標の原点は"0"(ゼロ)でなくて"O"(オー)、つまりOriginal PointのOらしいので、これは読み替えではないのかな。オーナインシステム(エヴァ)とかフィクションの世界では、オーはいっぱいある。



さらに脱線するけど、同じ数字が並ぶのを、個数+数字で表記・呼称する場合、どちらが先になるのが正しいのか?

  • 0.000000001% →オーナイン
  • 9999 →フォーナイン
  • 999 →スリーナイン
  • 99.99% →ファイブ・ナイン(稼動率99.999%の精度を確保できるシステム)

多分、Four nines=4つの9(複数)が正しいのかな?オーナインはナインオーより語呂が良いからそうなったとかね?


で、0(ゼロ)をオーと読む、呼ぶ理由も、同様に語呂の問題かなぁと思う。一応そういう理由しか思いつかない。


タイプライターではもともと O と 0 の字形を区別してはいなかったらしい。その後、写植はもちろん活版でも区別はあった。一般にO(オー)と0(ゼロ)では0の方が細い場合が多いが、これは逆の例もある。現に私の今のWINDOWS環境はO(オー)が細い。また、手書きではさらに判別しづらい。手書きといえば書き順が違うかな?いや、個人的には0もOも上から丸を書く。下から書くのは丸のとき。こうした曖昧さとともに手書きはIT革命後も生き残るだろう。だいたい活字、書体は手書きの曖昧さをその時代ごとに廃し、集約したものだから、正しいという概念とはそもそも違う。


日常生活での区別が難しいため、"I"や"1""l"とともに長い桁数のIDには使用しない。もしくは同じとして処理すると良いんじゃないって同僚がいっていた。なるほど。それがいいなぁ。


また脱線するが、表記としては区別する際に0(ゼロ)に/スラッシュを重ねることがしばしばある。ギタドラの名前入力ではこれを採用している。斜め線は右上から左下。
反対に左上から右下が禁止のマーク。(NOを重ねたとか)有名なゴーストバスターズのマークは逆なんだけど、これはデザインを優先したのではないかなぁ。何気に日本語版DVDは左右反転していて、だれかまじめな人がマジメに対応したっぽくて笑える。


語呂が良いから使うっていうのはわかるが、ゼロやレイが発音しにくいっていうのは良くわからない。ゼロテスター、コマンダーゼロ、F-ZEROゼロハリバートン、ゼロを関したタイトル、ブランド、コンテンツは数多く、一概に読みにくいとは思えない。音節が増えるのを嫌ったのかなぁ。
そういえば109とかゼロはマルってよむのもある。軍隊での時刻の呼称もヒトマル〜などと聞く。反対にO(オー)をゼロと読む例は聞いたことがないよなぁ。言い換えられるのは0だけだ。


ちなみにゼロを並べた00は∞と極めて近しいシルエットを持つ。
零と無限の持つ不可思議性に、人間は等しく引かれるのかもね。

異端の数ゼロ――数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

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*1:007とどっちが先立っただろうか?洋画を見る習慣は結構後のほうだったので、やっぱりキカイダーが先立ったと思う