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空/満


空は「くう」にあらず「あき」なり。


交通表記に良くあるドットマトリクスではなく、LEDを文字の形に並べているということに始めて気がついた。2色のLEDですらない。単色のLED。ただ、文字のアウトラインに関しては、斜めの表現が直接的に可能なこの方式の方がきれいだし、2文字だけならコストも安い。ドットマトリクスは本当に高いのだ。それに、制御基板の設計も極めて単純ですむ。何でも難しくすればいいというものでもないだろう。


右上のGIFアニメを作るにあたり、実際に写真からレイアウトをトレスしてみて気がついたが、空の「ウかんむり」の横棒を形成する直線は、LEDが均等配置されていない。満の「草かんむり」の縦棒と干渉する箇所の横の開き幅が若干広めになっている。同じような調整は全体に施されており、なかなか面白かった。どちらの文字を優先するのではなく、双方両立させている。



会社に行く社バスの停留所近くで。リニューアルしたプレンティ。客付きもまぁまぁで地元の人間としてはちょっとホッとしたり。


この文字は、1角が18ドット。文字の太さが2ドット。アキが1ドット。高さと太さの比が9:1なので、ウェイトは太め。屋外のドット表記としては、読みやすさを考えるとここらが適正なのだろうか。屋外の電飾広告などで、漢字表記のドットマトリクスでは、ミニマムの12×12あたりも良く見るがやはりちょっと読みにくい。インタレース時代のドットワークでは、縦1ドットがちらつくため最低でも20ドット欲しかったことを思えば、現在の16×16は結構楽である。なんとなく明朝っぽい表現すらできる。