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山口さんちのトマト

なかなか機会のなかった山口さんのフルーツトマトを入手。
これ、「六甲のめぐみ」ではたいへん人気で、開店して15分でいつも売り切れ。


おそらく、産出量から考えて、山口さんのとこは大規模農家ではないと思う。たとえ小規模でもこれだけ人気なら、売れ残りは出ない。だってすぐ売り切れるわけだし。ロスがない商売はたいへん利益率が高い。


大規模な組織は、シュリンクする国内市場だけではその存在が維持できない見通しだ。グローバル化し、国外の売り上げを徐々に増やすしかない。〝徐々〟なんて本当はいってられない。そもそも、それは簡単なことではない。


あまり給与を上げず、組織を大きくせず、地元のマーケットで、絶大な信頼を得る。そういうやり方も良いんじゃないだろうか?山口さんのトマトを食べるとそういう気持ちになる。

この店のコンローファンは以前はすごく美味しかったの。以前の店はすごく汚くて小さくて、おばあちゃんが一人でやっていてね。店が大きくなってきれいになって従業員が増えてからはイマイチ。
                             ─────────浅野先生談

やっぱり、そういうことなのだ。
大企業の中で、「個人商店」は、いわゆる組織化・効率化が進んでいない状況を、自嘲的に使うタームなんだけど、小さな目的に最適化するという意味では、けっこうイイのかもしれないね。経営学では部分最適化は否定されがちなので、もう少し何かアイデアがいるとは思うけど。


ちなみに、西神そごう・パントリーのバイヤーさんたちは、六甲のめぐみを見に行っているはずだ。KOYO開店のときは、軒並み見知った顔が売り場にいたんだしね。そういうわけで、西神の野菜市場はまだまだ目が離せない。
六甲のめぐみの野菜はおいしいね。今晩のサラダは美味でした。パリパリ。

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