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刃を研ぐ

うちらの業界に内定が決まって、来年度の入社を待っている、CGデザイナー職、会社によってはアーチストという呼称が定着してきたかな?、にお奨めしたいことがある。
それは、学生であるいまのうちにアカデミック版を買っておくことだ。
もちろん、会社では仕事で使うアプリケーションが支給される。ただね、会社で十分に勉強する時間なんてないのよ。はっきり言って。だから個人でも同じアプリケーションを買って、自宅でチュートリアルをやったり、ショートカットを憶えたり、使いそうなライブラリーを整備したり、スクリプトを組んでおいたり、研究を積み重ねておくことが絶対に必要なのよ。


もちろん公私混同は嫌いとか、仕事を離れた気分転換とか休養とか、そういうのもわかる。まぁゆっくりしろよ、できるんなら。でも、おれは思うんだけどおれらの仕事で技術ほど重要なものはない。おれらは基本、エンジニアであって、自分の手に職をつけているわけよ。しかし、昨今、大手はどこも労働基準法が改正されて残業がしにくくなったり*1してるんで、業務の中でじっくりツールを学ぶ機会は減っているの。がんばっちゃいるけど、どこもたいへんなの。残念だけど。おまけに新人を手厳しく叱って伸ばすような面倒な事を、こっちの神経すり減らしてまでやるつー希少な人もあんましいないんだよ。パワハラとかね言われたりするのよ。場合によってはね。悲しいね。


だから、できるヤツはさっさと帰って、晩ご飯を軽く食べたら、お勉強したらいいよ。でも、新人は家賃やなんやで物入り。ウン十万もするアプリなんてなかなか買えないよね。だから学生のうちにアカデミック版を買っておく。グラボも中古で良いんで、ハイエンドに変えておくこと。というような事を老婆心かもしれんが書いて見ました。


新卒新入社員に最初から戦力を求めたりはしないよ、普通はね。ツール習得だって会社に入ってからで十分だと思っている。基礎さえできていれば。ただ、会社は学校じゃないんだよ。自ら学ぼうとしない人間は、淘汰されていく。それだけは、はっきりしている。

●最近のアカデミック版

Autodesk Education Suite for Entertainment Creation Suite 2011 は、「Autodesk Maya 2011」、「Autodesk 3ds Max 2011」、「Autodesk Softimage 2011」の 3 製品に加え「Autodesk MotionBuilder 2011」、「Autodesk Mudbox 2011」、「Autodesk SketchBook Pro 2010」の 3 製品をセットにした計6製品で構成されます。ってありありのメガマック状態。目移りするけど、まずローポリでモデリングの反復からな。Mudboxとかモーションは後回しでいいはず。これで7万台はありえん。こういうセットがでるのはAutodeskにまとまったお陰かな。

こっちは既に持っている人が多いかもね。CS5 PRODUCTION PREMIUMがおススメ。Production Premiumには、Adobe Premiere Pro CS5(Adobe OnLocation CS5およびEncore CS5が付属)、After Effects CS5、Photoshop CS5 Extended、Illustrator CS5、Flash Catalyst CS5、Flash Professional CS5、およびSoundbooth CS5が統合されています。これでたいていの作業はこなせます。64bit環境じゃないと意味ないんでそこは奮発しよう。


さらにタダ!

1年間と限定されます。まぁ触ってみるのもいいかもね。

XSIはちょっと前までのsoftimageのこと。最初はこのModToolでも十分かも。一方、MAYAは現在30日の体験版のみ。1ヶ月アカの体験版、30日では使い勝手はそんないわかんないしましてや身には絶対つかない。以前、商用不可のMaya Personal Learning Editionというものがあって無償でライセンスを発行していたんだけど今はもうないんだよね。ただ、下記の本には収録されているらしい。ライセンスを新規に発行してくれるかは不明だけど。まぁ、そういうこともあって、上記「Autodesk Education Suite for Entertainment」を強くおススメします。
→ライセンスに起源があるみたい。注意!まぁ、就職したらこれくらい通常版で買っとくかね?

3DビギナーのためのMaya

3DビギナーのためのMaya

*1:民主党少子化だから早く家に帰って子作りしろってさ、んな、稼がんと子も作れんよね…