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身辺整理的ペットボトルキャップの分類

身辺の整理というと大仰だが、溜まったものを片付けないと、次のことに手がつけられない厄介な性格なのだ。だから、少しずつだが確実に片付けて行きたいと思う。
で、ペットボトルのキャップ。これ、だいたい持ってない絵柄は、一目見てすぐわかるのだけど、微妙な差もありなかなか捨てがたい。かといって、ちょくちょく調べるのも億劫でほっておいたらすごいことになってきた。仕方なく先月末に分類整理。ダブりは全部はねて、何やら系統立てて分類してみる。論理性より見た目を優先した面もあり、そうしたいい加減な部分はご了承いただきたい。

コカ・コーラ


いわずと知れた「コカ・コーラ
こうして眺めているだけで、そのブランド力というものを明確に示していうるデザインには感嘆する。
こういうコレクションに疎い中一の息子にすら、一瞥して「何か古いヤツは珍しくて値打ちがあるんじゃない?」と言わしめるくらいなのが驚き。そこが、ビッグブランドの証だろう。


ここに集めたものはほとんどが旧近畿コカ・コーラボトリング株式会社の商品だったはず。関西に住んでいるわけだし当然なのだが。「近コカ」が合併により名前を消したのは寂しい限り。しかし、現在の日本コカ・コーラ社の商品開発力や国内髄一のデザイン戦略に、「近コカ」遺伝子が確かに継承されていることを実感できる。「近コカ」には米国本土に負けない独自のブランド開発力があった。


ポカリスエット


「近コカ」と双璧をなすのは大塚製薬ポカリスエットだろう。大塚製薬の商品デザインが極めて優れていることは、今更言うまでもないことだが、ここは基本ポカリ一本なんだよね。その点「近コカ」は商品バリエーションが多く、しかも質がそこそこ高いという点でコレクターには嬉しいのだ。
ただ一個一個の完成度は大塚薬品が異様に高い。中でもenergenのキャップデザインは秀逸だと思う。無駄がなくユニーク、かつ美しい。
一方MATCHの残念感は、発売元が同じ大塚グループでも、旧大塚ベバレジ(2010大塚食品に合併)ということに端を発するのだろう。かようにデザインは企業文化を反映するのである。そういえばJAVA(シンビーノジャワティ)も大塚ベバレジだったっけ。今回はお茶の方に入れた。


いくらポカリスエットにバリエーションが多くても、大塚食品には商品点数が全体でない分、他社の特徴的なブランドも集め一枚にしてみた。PEPSIの旧ロゴを持ってないのは残念。PEPSIは国内販売に恵まれなかったな。サントリーはデザインに理解のある良い会社だと思うが、いかせんPEPSIブランドをそこまでは愛さなかった。優秀な自社ブランドがあったらそうなるのは仕方ない話だが。
右上の大きな区画を占めるAQUARIUS(アクエリアス)は、「近コカ」がポカリの二番手を狙って出た商品。当時はバッタモノ臭くどうなるのだろうと思っていたが、オリンピックやFIFA公式などブランド力の向上と定着に努力を重ねてきた結果が正しく実っている印象。ビジネスは努力。ここが「近コカ」の真骨頂だと思う。ポカリが「天才」だとすれば、近コカは「努力」。そして、努力できるということも一種の才能なんだろうと思う。毎日たゆまずバットを振っている。


残念な企業ロゴ


国内大手の飲料メーカーが並ぶ。
国内の食品産業は、東証一部上場の大手でも世界規模で見れば小さい。CMで著名なブランドを有する会社でも、従業員が数百人で驚く。確かに食文化はローカルなものなので致し方ない面もある。日本って変ってるしな。それを超えようとした、キリンとサントリーの合併が破談になったのは一年前のことだったか。
にしてもね、と思うのがこのキャップ群である。


サントリーのC.C.Lemon、キリンのキリンオレンジ、アサヒの三ツ矢サイダー、古くからあるブランドはまだしも、もうちょっと自社のブランドに愛を持って欲しい。原価計算をしたら、商品ごとに版代を計上できない事情はわかるんだけど、ブランドを育てる意味を考えて欲しい。長年かけて育てたブランドの価値は、それこそお金には変えられない。


ポッカやチェリオは仕方ないとして(いや、もちろんやるなら歓迎!)、アサヒ、キリンぐらい、もうちょっと専用キャップを増やしてもいいんじゃないだろうか?


ティータイム


コーヒーとお茶を集めてみた。驚くべきことだが、お茶は意外とマイナーチェンジが多いのだ。キリンの生茶、アサヒの若武者の迷走は特筆に価するだろう。なぜ、変えたのか意味がわからない。


フルーツ系などその他


分類は難しいな。矛盾を一手に受けるような、こういう一枚が必要になるのだった。どうでもいいが、武田の売却はキャップを見て気がついた。ダイドーは意外にもがんばっている。

キャラクター


キャラクターは実はもっとたくさんあるんだけど、キャップのためにペットボトルを買うことはやめたので、なかなか溜まらないのだった。


ミネラルウォーター


海外ブランドにはカラーキャップが多いのね。


関連エントリー

 →前回の整理からは一歩前進した。

 →詳細を調べるなら、多分こちらが日本一詳しいかと。

 →ペットボトル回収の怪しさについての指摘。消費主義に毒された罪深い私にはこうした潔癖な態度は取ることが難しいのだが、こういう指摘は憶えておきたい。でもエコロジストも円で数えるこのご時勢ってのは、なんかイヤらしいよね。