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繰り替えす解像度の向上

合気道の昇段昇給試験は試合があるわけではない。例えば、あなたは何級の人に勝ったから、何級になりました、というわけではないのだった。ではどうするかというと、師範が声に出した技をひとつずつ行っていく。ただそれだけ。それだけなんだけど、見ている人にも本人にも上手い下手はとても良くわかる。しかも、級が上がって行っても技自体はあまり変わらない。両手取り天地投げから始まって、正面打ちがひととおり。これが、「できた」と思っても、まだまだいくらでも良くしていくことができる。
級が上がれば上がるほど、色々な課題が見えてくる。


そう、見えてくる。


「見える」といえば、何か解像度が上がっていくのに似ているなぁ、と思って図を作ってみた。
まずこれ、2×2.
これだと、なんだかわからない。


入門一ヶ月とかそんな感じ。








次が、4×4.


まだまだ。


書いた本人は分かっているかもというレベル。







どうやら、形が見えてくるのが、8×8。


昔のゲームで使われている文字はこの程度。
アルファベットや数字ならあまり問題なく識別できます。


これくらいはできてるかなぁ…





16×16になると、けっこう正確に見えてくる。
昇級すると、より難しい技が使えるというのではなく、より精度高く身体運用ができるという感じ。


繰り返し、繰り返し、同じ技に取り組むことで、新しい発見や、より根本的な合理に気がつく。


ここがちょっと見えてきた印象。




32×32
これくらいになると、「2」という文字を、この書体以外で表現できるようになってきます。
多分、これくらいになって、初めて自分らしさとか、言えるんだろうなとか思ったりして。


そこに行くまでは、まずは、先生・先輩の振る舞いを丸呑みしようというお話。


それにしても、同じ字は同じにあらず。ですね。


そそ、2級合格いたしました。
みなさま、ありがとうございます。