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Illustrator→Photoshopへのスクリプト移植メモ

Adobe社の商品群で使用されているスクリプト環境は3つ(AS,JS,VBS)あるが、プラットホームに依存しないのは、JavaScriptを拡張したとされるAdobe Extend Scriptのみとなる。文法はJavaScriptに依存する。しかし、各アプリケーションごとにオブジェクトが多数存在し、必ずしもJSの知識のみで記述はできない。
さらに、アプリケーションごとの互換性がない。つまり、同じようなことをさせるにも別の記述を憶えなくてはならない。文字周りの自動処理はIllustratorに一日の長があるようだが、最終テクスチャーはPhotoshopから吐き出すほうが都合が良いことが多いので、いったん.aiで組んだ.jsxを.psd用に移植する。


個人的には.aiで調整して.psd変換でかまわないのだが、.aiは不慣れなスタッフも多いし、手数は減らしておいたほうが吉。あと、GUIや設定の保存とか。さらに、光学的につまりグレースケールベースでピクセルソートしながら自動で文字詰めできたらいいなぁ、と夢が広がる。人間にできる作業は、ほとんど機械に代替可能なはずなのだ。これもひとつの宗教だね。

互換性がなかったこと

  • フォントの表記
  • 保存オプション
  • カラーモード指定
  • pathアイテム
  • レイヤー表示
  • テキストアイテム
  • Characterで1文字選択して個々に処理することができない…
  • テキストレイヤーの幅情報入手
  • テキストレイヤーの扱いが別
  • ライン描画(PIXELでのLINE命令はない)
  • レイヤーZ操作
  • Y座標が逆


特に「1文字選択して個々にアトリビュートを設定できない」のは、文字組では致命的。scripting listenerで拾った得体の知れないコードでやり繰りするしかない。まさに「耳をすませば」の世界。w