tQy

竹の台 デザイン ワークショプ


私はデザインのワークショップについて、ここ何年間途切れながらも継続して考えてきました。実際に自分でいくつかのワークショップに参加したり開催のお手伝いもしました。いつも良い経験ができたと感謝しています。一方でちょっとしたことですが、常にフラストレーションを感じていました。
デザインは調査と思索そして試作から生まれる。それは良いのです。ですが、ワークショップという短い期間でアウトプットされるものは、どうしても仕上がりが荒い。特に調査を基点にし、短い時間でラフに繰り返し試行を繰り返すというメソッドを追求すると、アウトプットの見た目の仕上がりは優先度が低くなりがちなのです。


もちろん、デザインとアートを取り違えがちな、旧来から今も続く日本の現状に対して、主観ではなくデータに基づいた客観として、ロジカルなデザインメソッドを布教したい、という趣旨には全面的に賛同します。先入観に囚われないためにも、試作をラフに作ってすり合わせて行くプロセスも今ではなくてはならないでしょう。


しかし、ラフに試作することが、最終的な美しさを追求しなくても良いということには繋がらないという事は、常に言い続けなくてはならないように感じています。もちろんそんなことは私の友人諸氏は重々承知でいらっしゃるでしょうし、実際にきちんと手が動きフィニッシュワークまで手が動く方が、さまざまな手法を学ばれて行くことは素晴らしいと思います。


ただ私の実感としては、フィニッシュワークの訓練が十分ではないと感じるアウトプットはあまりにも多いのです。目も利かず手も動かない人間に必要以上に理屈を教えても活かし切れない。残念ですがプロフェッショナルの現場ですらそう感じることはあるのです。


一方でパーソナルコンピュータの普及は、プロフェッショナル以外にもデザインの道を大きく広げることになりました。なかには独学でプロはだしの技術を身に付けている人もいらっしゃいますが、そういった例外を別にすると多くの人はワードのデータを印刷所が受け入れてくれないというあたりで頓挫します。


こういった状況を見過ごすことはたいへん辛いことです。職場では口を酸っぱくし、地元の地域発行の新聞では7年間版下をできる範囲で修正してきました。


そして、もうちょっと踏み込んだ技術の継承を行っていけないか?合気道のお稽古のように、型を繰り返すことで、あらゆる状況に対応できるようなデザインワークでの身体性を身に付けていくことができるのではないか、と考えるようになりました。


まずはベジェ曲線を編集するパスワークを徹底的に行います。テーマは日本の家紋としました。イラストレーターというソフトに習熟する上で、日本の家紋はとても良い教材になるのです。
空白の取り方。オブジェクトを作成していく手順の考え方。ショートカットキーやCtrlキーマウスの使い方から、本当に基礎からやっていこうかなと思っています。


今は引っ越してしまいましたが、それでも縁のある地元、竹の台で、一隅を照らすことを今週の水曜から始めたいと考えております。お近くの方でご興味のある方はぜひお越しください。

竹の台デザインワークショプ


デザインのワークショップに参加される方を募集します。
参加を続けていくことで、チラシやステッカーなどの印刷物、Tシャツのデザインなどが、驚くほど上手にできるようになります。
プロのデザイナーが使用する『AdobeIllustrator』というデザイン用ソフトの使い方を、初歩から毎週トレーニング。
子供からお年寄り、男女、経験の有無なども不問。興味のある方は、どなたでも参加できます!


 ■開 催
    毎週水曜日(5/29から開始)


 ■時 間
    19:00 〜 20:30


 ■場 所
    たけのパーク・フリースペース
     (神戸市営地下鉄西神中央駅徒歩15分・詳細は地図を参照)

  • 持ち物: 特にありません。メモ程度。
  • 募集人数: 若干名(10名程度)
  • 費  用: 1回500円
  • 申し込み: 事前に下記まで電話でお申し込みください。当日参加も可。
  • 指  導: 小林 拓也竹の台総合新聞デザイン担当
  • お問合せ: たけのパークまで℡078-920-9293
  • 主 催:竹の台地域委員会