tQy

ダイドーゆずれもん


久しぶりの2色印刷。
一口飲んで、その懐かしさに驚いた。
みなさんは沖縄地方名産の柑橘類「シークワサー」をご存知だろうか。最近はスーパーでも時々見かけるし、近所の居酒屋でもチューハイにシークワサー味がある。ご存知の方は多いと思う。


15年まえはそれほどメジャーではなかった。大学4回の最後の夏、中国語学科のカツヤマタツヤ君くんとフェリーで大阪から那覇経由で座間味島へ旅行に出かけたことを思い出す。
浜辺にテントを張り、毎日だらだらと時間を過ごす。写真を撮りに着たんだけれど、何もやる気が起こらなくって、最終日まで殆ど撮らなかった。食べ物は近くの民宿で調達した缶詰の肉*1と、食パン。そして飲み物はシークワサードリンク。これが3食まったく同じで、何日も続いた。朝、海で泳ぎ、昼は島を散歩し、夕方再び海で泳ぎ、太陽が沈むのをプカプカと浮かびながら眺めていた。
まっくろに焼けて関西に戻り、シークワサーを探した。食材には凝る方なので結構真剣にを探したのだけれど見つからなかった。何年か過ぎ、時々飲めるようになり、今では好きなときに手に入る。自然、ありがたみも減り、飲むことはなくなっていた。


原材料を見るとシークワサーは含まれていない。ゆずの香りと添加された香料がシークワサーの幻想を与えただけだと思う。それでも、しばし、座間味島夏の暑い太陽や、美しい珊瑚礁を思い出した。


写真は車窓から田植えの終わった緑を背景に。
新幹線沿いに植えられた桜は、通り過ぎる旅人にひと時の憩いを与えてくれるような気がする。粋だ。
そして、春ですね。

*1:いわゆる名産のSPAMですね。