tQy

プレンティの説明会

西神中央概略

近所の駅「西神中央」は神戸市営地下鉄の終点の駅。この駅は山を切り開いて20年数年ほど前に作られたいわゆるニュータウンの中心です。住宅だけでなく産業も隣接させ複合機能団地として計画されたとのこと。職住近接ですね。戦後の私鉄の開発では、終点に大型レジャー施設を建築し、休日の旅客の確保を計画していたそうですが、関西では宝塚ファミリーランドや神戸ポートピアランドなど入場者数の減少から21世紀に入ってから次々と閉鎖したのはもはや懐かしい思い出。時代も移り変わってきました。ちなみに西神南にもアリバシティーという小さな遊園地があったんだよね。


さて、この西神中央駅の周辺は大規模なショッピングモールになっているのですが、昨年くらいから「大きなリニューアルをするのでは?」という噂話が持ち上がっていました。シャッターのおりた空き店舗が目立ったり、店舗の入れ替わりが多かったりと、決して順風満帆な状態ではなかったしね。そして、ついに発表されたリニューアル計画。朝刊の折込みチラシに混じって地域住民へ向けての説明会の案内がありました。

行ってきました説明会

そこで、「竹の台総合新聞」というミニコミ誌を地域でお手伝いしている関係で、地元の人と連れ立って今週月曜に開催された説明会へ行ってきましたので簡単に速報レベルでご報告。
会場はプレンティ1番館の4階。参加者は25名くらい。前日の日曜にも同じ内容で開催されていたはずです。最初に株式会社神戸ニュータウン開発センタープレンティ事業部から挨拶と概略の説明。大店法の適用義務にのっとって、駐車場や騒音の説明が延々続く。
まぁ、大店法の趣旨からすればそうなんだけど、西神中央の地域住民としては、コンプライアンスは当然であって、地域のハブ駅のショッピングセンターとして、「どういう未来像を描いているのか?」そこが聞きたいんですよね。店舗が入らずシャッターばかりだと、人足も途絶えがちで困っちゃうのはお互い様なわけですし。
で、プレンティ事業部の出した解答は、
「リニューアルでもっと魅力ある施設に!」ってことらしいです。
テナント誘致のコンセプトは、
「高い品質のものを、お求めやすい価格で!」
具体的には、

  1. 営業時間の拡大
  2. 新規テナントの拡充
  3. リニューアルによる施設のアップデート

ということ。

1.営業時間の拡大

1番館は従来の20時から23時まで
2番館は24時まで
で、スーパーなどが夜8時で閉まっていたのがもう少し遅くなるらしい。
ただし閉店時間はテナント毎とのこと。
照明はやり直すので、ぽつんぽつんと深夜営業をしている印象にはならないそうです。

2.新規テナントの拡充

スーパーはエース新鮮館からKOHYOへ。
これは成城石井と提携するなど、ちょっと高級志向のスーパー。ぼくの予想は半分あたりかな?
アルカドラッグストアーやキクヤ書店は1店にまとまるそうです。
あとは契約中で未定。
ただ、レイアウトを見る限り、2番館2階の中華「八宝閣」やうどん屋「東京そば 正家」は販売店に代わるなど、全体で飲食は減る傾向。
独身の方にはちょっと残念ですね。

3.リニューアルによる施設のアップデート

全体にユニバーサルデザインを取り入れるとのこと。
2番館にはエレベーターが付き、トイレなど水回りは一新。
前述のとおり、照明も明るくなるそうです。

その他

5月末でスーパーは閉店
7月末で大半の店舗は閉店(一部マクドなどは継続?)
そこへ向けて閉店セールを開催!!

9月末にスーパーなどがリニューアル
11月で完全リニューアル!!
キャンペーン等は現在計画中ですが、大々的に行いたいとのこと。

以上が当面のスケジュールです。


近隣住民にとっては、閉鎖期間中に他の店に行く必要があったり、お気に入りの店がなくなったりするという不便があります。さらに、利用者としてだけでなく被雇用者として解雇や数ヶ月の休職など、確実に痛みを伴う今回のリニューアル。必ず成功し、「あぁ、リニューアルして結局は良かったね!」とみながいえるようになって欲しいものです。


ちなみに気になるスーパーKOHYOのHPはこちら。

イケメン社長のかなり趣味の入ったヴィジュアルに仰天ですね。

どんなテナントが西神中央にはあっているのか?

職場や地域の人と話していて、皆が気にするのは飲食のテナント。
スターバックスハーゲンダッツ、KFC と、国内外の大手フランチャイズが次々と撤退し、サイゼリヤドトールマクドが残っているところを見ると、この地域はファミリー向けに客単価がかなり絞りこまれているように思います。ポムの樹も持たなかったしね。
でも、私の周りではもうちょっと上のクラスの飲食テナントを求める声は多いんですよね。そごうの上までは行かなくても、もうちょっとおいしいトコ。
だから今回の「高い品質のものを、お求めやすい価格で!」というコンセプトはちょっと期待しています。


一方、説明会に同行した地元の実行委員長からは「わしらが財布なしで飲みにいける止まり木を作ってくれ」とのこと。確かにこの地代だと大きな資本以外は入りにくい。自然「どこにでもあるチェーン店ばかりで面白くない。」という状況になりがちなんだけど、もう少し地元志向の個人営業っぽい飲食があってもいいよね。
9月10月にかけてどんな店が入るのか、とても楽しみです。

●参考サイト

○参考エントリー