長所も短所も丸呑み
人間の思考というのは非常に危ういバランスによって成り立っている。師の短所に見える部分も実は健全な思考の支えになっているのだ。長所だけ真似しようとしても、それこそハリボテになってしまい、うまくコピー出来ない。長所も短所も丸呑みして初めて師の思考を自分のものとしてコピーできるのだ。
どうしてもその人間の短所をコピーしたくないなら、短所も辛うじて我慢できる全く別な師を選び、その人間の長所と短所をまるごとコピーするしかない。
この割り切りは非常に重要で、この点を否定しようとするから、多くの人間は師の教えを自分のものにすることに失敗する。
──────教育とは何を最大化すべきか
全く同意。
そして実感としては、こちらの方が多い。
誰でも先輩の楽なところを真似する。だが、大変なところ、真似しがたいところは決して見向きもしない。両者はセットで初めて有効たりえることを伝えることは難しい。
──────容易に真似ること