フォグマシン
ブラックレインのときの逸話だったか、リドリー・スコットは何かと「スモーク!」と要求したらしい。
確かに撮影時にスモークが欲しくなるときがある。
映像は非日常を指向するものだし、スモークは不要なものを隠し、絵にちょっとした雰囲気を与えてくれるしね。
数年前、模型を使った撮影のときは、ハーゲンダッツを買ったときに付いていたドライアイスでどうにかなった。水に入れると、こぽこぽとと出る泡は、それだけ見ていても楽しい。
味をしめて次はオープンセットでやってみた。
スーパーの人に頼んで教えてもらったドライアイスの業者さんから2〜3キロ購入して、みんなで洗面器に入れて出てきたスモークを扇風機で送風してみた。
このときは全くの失敗。
扇風機の風は強すぎるし、何より大量のドライアイスは水面をすぐに凍らせてしまう。お湯を使ったり、場合によってはヒーターを使うことを後で知った。ハレパネのレフ版でゆっくり仰いでとりあえずは凌いだんだけど、こんなことをするのかって新入社員がびっくりしていたのがおかしい。
そんなこんなで、専用のフォグマシンを購入してみた。
サウンドハウスという店で期間限定で半額の\2,400-だった。
安い!
あの苦労はなんだったんだ…。
実際に使ってみた感想。
- 煙は少しグレイがかった色。ドライアイスは真っ白なので同かなと思ったが、ライティングでちょうど良い感じになる。わざと色をつけているのかもしれない。
- 400Wだと量が少ない。模型を使ったストップアニメーション用ならこれでOKだが、オープンセットだともっと出力の大きなもので、場合によっては複数必要かも。
- スモークは出始めから、広がり方に特徴がある。事前にチェックしてよく把握しておくことが大切。
- 連続して出力するのは難しいみたい。長いカットは工夫が必要。
- 火災検知器は反応しなかった。
- ヒータを入れてから実際に使えるまで数分時間がかかる。
- メインテナンスがシビア。しょっちゅう使わない場合、毎回洗浄が必要になりそう。
こんなとこかなぁ〜。
今なら、ワイヤレスリモコン付きの700Wが特価ですね。ワイヤレスリモコンは、撮影スタッフが少ないときに貴重!
●参考サイト
サウンドハウス<フォグマシン>