名作・古典に親しむ
名作・古典に親しむことは大切だといわれる。
幼少のころから優れた作品に親しんでいない人間が、長じて優れた作品を残すことはほとんどあり得ない。なんて言われると、たいして観てこなかった人間にとってはかなりがっかりな話だろう。
特に、我々のように、いわゆる作品を提供することで、ご飯を食べている人間にとって、それは致命的な気もして、知っていてもあえて口にしないなんて事もあったりするのではないかな。まぁいいけど。
センスに関しては、20台前半まででほとんど決まってしまうと言っても、やっぱり積み重ねなんで、二十歳すぎてから毎日本を読んだり映画を観たりしても量に限界がある。やはり量が質を生むのだ。それに、美術館なんかは毎週行くもんでもないしね。*1あと、観た印象を寝かしておく時間も重要なのだ。そういうわけで、結局、小学校あたりからの教育環境が重要ということになる。ある程度、自分の世代はあきらめるという選択肢だってありだと思う。
ぼくに関して言えば、「スタンバイミー」の原作はおろか、映画も観ていないのに、「今回はスタンバイミー風に4人の男の子が主人公でお願いします」なんて適当に発注する*2くらいなので、本当に名作・古典には弱い。基本的にサブカルをサブカルと思っていないしね。
でも、まぁ、まだこれからも食べて行かなくてはならないんで、最近古典に親しむようにしている。ドストエフスキーの「罪と罰」はわりとライトノヴェル風だったし、漱石の「夢十夜」はとても面白かった。ダンテの「神曲」なんて一度読みだすと止まらないダークファンタジーだったしね。
昨日はとうとうあの多くの映画監督がリスペクトしてやまない、「七人の侍」を観た。よんどころない事情があって、観てないとまずかったのだ。
いや、観て良かった。
これ、何度も繰り返し観るのは良くわかります。
次は「法華経」
ハードルが高いなぁ…
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