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HI2008一日目参加

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大阪で開催のヒューマンインタフェース学会のシンポジウムに参加。去年のEC2007と同じ大阪大学コンベンションホール。どうでもいいけど、モノレールで「阪大病院前」まで行くより、バスで「阪大本部前」まで行ったほうがコンベンションセンターまで歩く距離が少なくて良い。交通経路検索でこの路線のバスはどこもハズレ。おまけにネット上の近鉄バスの時刻表はいまいちわかりにくいんだよね。
実際に行ってバス停を見ているから確信できるけど、そうじゃないとモノレールに乗って行きたいと思うハズ。バスって時間通りに来るか判らないし列車ほど安心感はない。



ついでに阪急にも久しぶりに乗ったんだけど、この車両ものすごく良い。木の手すりやドア横の握り手の処理など優雅。昔でいう急行=エクスプレスって感じ。


朝から2時間以上かけて現地へ着くと、先週の横浜WSで一緒だった未来大の学生と鉢合わせ。東京からの深夜バス2000円とのこと。若い!そしてタフだね。

fNIRS(光脳機能イメージング)

一日目は講習やワークショップのみでセッションはないんだよね。
で、私のお目当ては「脳機能計測の基礎とヒューマンインタフェースへの応用」です。座長は京大の下田先生。HI学会入会時にもお世話になった方です。


まず、fNIRSが何かっていうことなんですが、簡単にいうと脳の各部の活動を図で示す機械。これ、脳研究の本などでよく出て来るんだけど、実は詳細を知らなかったし実物も見たことがなかったのです。
それで、従来インタフェースの世界では、アンケートや観察からなど心理学的手法でインタフェースの評価を行ってきたけど、脳の働きを直接計測する機器の登場により、従来の統計的な手法よりもっと科学的にインタフェースの評価を行えるのでは?というのが今回の趣旨。10時から17時までの4パートで基礎から運用例までみっちり教えていただけました。
ぼくはもともと理系なので、メカニカルなもの実験や科学的な思考が肌に合います。
そういう意味で非常におもしろい講習でした。

ペルソナ・シナリオ法

夕方からは、工学系からぐっとソフトなテーマ、「コミュニケーションツールとしてのペルソナ・シナリオ」&「HCD-Net Night」です。ペルソナ・シナリオ法は今や各所で目にしますが、実際に初歩からお話を聞くのは始めて。
従来の商品開発におけるターゲット層を、さらに具体的に特徴ある個性として名前ある架空の個人を設定。その個人が満足するシナリオを策定し、開発者やマーケティング担当の意思疎通ツールとして効果的に活用する。という説明。あってるかな?
偶然ですが受付で元同僚に出会い第2部もご一緒することに。さらには先週六本木でお会いした方がいらっしゃったり、なんか色々つながっていますね。オードブルはレベルが高いほうだったんだけど、色々とお話しするのに皆さん熱心でけっこう残っちゃいました。最近そういうの多いです。こういうとき学生さんがいたらいいんだよね。


いつも思うんだけど、ヒューマンインタフェース学会は工学などの理系、情報・心理学などの文系、デザインの芸術系、さらには医学までも含む学際的な研究。でも、中心はいつも人間の活動というのが良いですね。
だから今日みたいにfNIRSによる脳活動の計測なんてハードなとこもあれば、ペルソナ・シナリオ法のようにソフトな話も聞ける。
4日間、全て行けないのが実に残念です。

●参考サイト