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電子マニュアル雑感

よく展覧会へ行くと、音声案内の機器があったりするんだけれど、先日行った「古代出雲歴史博物館」ではPSPでした。
おや?あれ?って思った。
DSはあまっていないしPSP?みたいな、ちょっといやらしいことを考えたり、これ、従来みていたような機器より値段も高いだろうけど、この博物館はものすごくお金をかけている印象なんで、これくらい当然かなと思ったり。(あぁ、すぐカネの話。下賤だ。)


情報デザイン研究室さんでも、新しいデジタルの取扱説明書としてPSPを使って学生や企業と基礎研究を始めていたりするのを見て、今後こういう方向に進むのは不可避という思いを改めて深めた。

コンテンツの複雑化が爆発的に進んだ現在、取扱説明書のあり方は限界に来ている。
分厚いだけで、どこから読んだらよいかわからない取説に、ユーザーはもはやたいした期待をしていない。買って、使って、迷ったら、ネットで検索っていう人も多いように思う。(ぼくもそういう傾向にある)
メーカーもエクスキューズと取られても仕方のないような記述が多いようにも思う。(PLやコンプライアンスの問題から、細かい文字での説明とかね。)

こんな状態が、健全なわけはない。

とりあえず、印刷用のデータをPDFにして、全文検索と目次からのリンク等をつけて、ポータブル機に突っ込めば、一応それらしいディジタル・マニュアルはできる。検索は確かに便利だけど、もう、今、求められているのは、そういうことではないよね。

  1. XMLなど汎用性の高いデータ形式で記述
  2. オンラインでのアップデート
  3. 診断機能(インタラクティブなFAQとフィードバック)
  4. ソフトとハードの操作面での刷り合わせ(iPod touchもここがすごいんだよね)

ちょっと考えるだけで、こんぐらいぼくにでも思いつく。
ようは、今みんながネットでやっているようなこと(人柱さんや教えてクンも含めて)を、誰にでも使える形で、パッケージ化してくれればいいんだよね。

あとは、昔、64のソフトにインストラクションが1枚の少し固めの紙にまとめられていて、よく考えているよなぁと感心したような、アナログ面への配慮があればいうことナシ!