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虫の目、鳥の目

デザイナーに取って細部へのこだわりは重要だ。


職業として代価を得るためには、一般より細かく、丁寧にモノゴトを見る力を育てて行く必要がある。


視覚の延長と技術の習得はワンセットでとらえるべきだろう。認識できないものを作ることは難しい。


ミリ単位1PIXEL以下の差異を瞬間的に認知する能力は日々の鍛練の中から生まれる。


一方、アートディレクターやプロジェクトリーダーなど職位があがるにつれ、より広い視点が要求される。単なる専門を越え、人間関係や文化の違いに頭を悩ます。企業内であれば、売り上げや利益率に最も頭を悩ますかもしれない。計画に追われ細かなディテールにこだわることは難しくなってくる。
あいつも偉くなったら変わったな。感度が鈍ったね。そんなふうにいわれたりもする。マクロの視点を持つ代償。


だから、経営にタッチする人間は、マクロとミクロの視点を随意に切り替えるセンスが大切だ。


一種のバランス感覚といっても良いだろう。


でもマクロとミクロを切り替えるといっても概念が難しい。で、新聞を読んでいたら、「虫の目・鳥の目」とあった。

これならわかりやすいね。

というようなことが、5月16日に携帯電話から自宅のメールアドレス宛に送られていた。いったい何を考えていたんだか全く覚えていない。


今読んで思うことは、

イメージできたとしても、自分の手で実際に形づくれない人間を、ぼくはデザイナーとは認めたくない。*1

ってことかなぁ。
あと、

細部より、大枠から作業は始めたほうが終わりが見えてよい。

とかね。

それに、表層意識に浮かばないものが、ときにはできちゃうことだってあるんだけど、それって認識しているんだろうか?

なんて考えたりもする。


日々の仕事内容や、人との出会いによって、考え方は微妙に、すこしずつ変わるなぁ。

*1:とゆーか、それ、ちゃんとイメージできてないよって指摘しちゃう。作ってみ。矛盾あるし、最後まで絶対にできないから。とかね。