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論文を読む

土日をかけてヒューマンインタフェース学会の今年の論文を読んだ。学会の正会員は、ひとつ気に入った論文を推薦できるらしい。


ぼく自身は博士はおろか修士ですらない。たまにちょっと込み入った書籍を読むくらいで、基本、現場の体験とそれにもとづく考察をするだけのホワイトカラー労働者だ。
今後、大学にまた行ってしっかり勉強しなおす予定は今のところないし、論文にしても、発表するようなテーマを色々夢想することもっても、きちんと研究したり会社の許可を取ったりと冷静に考えれば、おいそれと取り組めるものではない。


だいたい、現場は毎日大変。きっと「踊る大走査線」見たいな感じ?(見たことないけど) そんなわけで、たまに中長期のプランに思いを馳せる事はあっても、基本は目の前の問題をどうにか片付ける事が中心になります。


ただ、なかば趣味、なかば仕事で始めたこの学会活動の良いところは、研究者の方にお会いして刺激的なお話をする機会を得たり、最新の論文を読んで知的好奇心を満たしたりと、適当な距離でそこそこの満足感を得れるところ。
さらに、そうしたことで得た知見が、日常の業務やスタッフへのエデュケーションで役に立つことが結構あるのです。一石二鳥どころか、三鳥や四鳥になったりね。ただ、忙しいときに学会に出席するのは、かなり体にこたえる。体力は歳とともに落ちるしね。


まぁそんなわけで、他の研究者の方の論文を読み、自分なりに評価することは、とても大切な訓練であり、ひょっとすると将来書くかもしれない論文への第一歩として重要なステップになるかもしれないとか、自分に言い聞かせながらページをめくる2日間でした。