クリエーションではない
ぼくにとって、デザインはクリエーションではない。
知識やケースの収集と分類、後はプロジェクトごとのオーダーに従って最適解をソートし、再構築、再配分する。だいたいそんな感じだ。極めて事務的なことだ。もちろん、アートですらない。
「<業務遂行>は何とかなるけど<創造>は苦手。」
研修の最後にあった講師の方との面接でそんな話をしたら、たいそう驚いていた。
ゼロベース志向で一から発想できる人は本当にスゴイと思う。
ぼくにはできない。
時間を贅沢*1に使ってかき集めた知識の海から、高速パターン演算で、最適解と思われるものを見つけるだけ。
それでも結構ご飯は食べれる。
が、たぶんそれだけだと、そんなにお金持ちにはなれない。
ノンデザイナーズ・デザインブック Second Edition
- 作者: ロビン・ウィリアムズ
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2004/02/28
- メディア: 単行本
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上記だけだとあんまりなんで、新人デザイナーにいつも貸している、この本をまた紹介。新人はこれくらい自腹で買えよなとか偉そうに言ってみる。われながらくどいのである。
- 近接の原則
- 整列の原則
- 対比の原則
- 反復の原則
正直、この4つを本当に理解し実践できれば、充分デザイナーとして仕事を始めれます。
いやホント、私なら雇いますよ。あとは気が合えば。
こういう本が日本人の手で作られないところに、日本社会のデザイナー職に対する無理解の根源があるんだと思ったりして。
でも、翻訳しているだけましなんだよね。実際ネットではいろいろなところで取り上げられているし、良いことだと思います。
*1:ムダともいう