tQy

クリエーションではない

ぼくにとって、デザインはクリエーションではない
知識やケースの収集と分類、後はプロジェクトごとのオーダーに従って最適解をソートし、再構築、再配分する。だいたいそんな感じだ。極めて事務的なことだ。もちろん、アートですらない。


「<業務遂行>は何とかなるけど<創造>は苦手。」
研修の最後にあった講師の方との面接でそんな話をしたら、たいそう驚いていた。


ゼロベース志向で一から発想できる人は本当にスゴイと思う。
ぼくにはできない。
時間を贅沢*1に使ってかき集めた知識の海から、高速パターン演算で、最適解と思われるものを見つけるだけ。
それでも結構ご飯は食べれる。
が、たぶんそれだけだと、そんなにお金持ちにはなれない。

上記だけだとあんまりなんで、新人デザイナーにいつも貸している、この本をまた紹介。新人はこれくらい自腹で買えよなとか偉そうに言ってみる。われながらくどいのである。

  1. 近接の原則
  2. 整列の原則
  3. 対比の原則
  4. 反復の原則

正直、この4つを本当に理解し実践できれば、充分デザイナーとして仕事を始めれます。
いやホント、私なら雇いますよ。あとは気が合えば。
こういう本が日本人の手で作られないところに、日本社会のデザイナー職に対する無理解の根源があるんだと思ったりして。
でも、翻訳しているだけましなんだよね。実際ネットではいろいろなところで取り上げられているし、良いことだと思います。

*1:ムダともいう