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道具が心を生む?

外界の事物を手に持ち、それを身体の延長として動かそうとしたとき、道具は身体の一部になり、同時に身体は道具と同様に客体化する。こうして始めて主体が生まれた。
 脳研究の最前線(上巻) (ブルーバックス) 125P 入來篤史


つまり、道具への身体性の拡大が、人間に心の働きを生んだのでは、とこの著者は仮定しているのである。


そんな記述を読んで、すぐさま思い出した図柄がある。それは、『ダイノウメイソウキ』という本に収録されていた。
冗談みたいな話だけど、ぼくがA4のコピー用紙に描きためたスケッチを自分で製本した非常にブ厚い本なので、当然世の中に一冊しかない。もう本当にずいぶん前の話なので、『大脳瞑想期』なのか『大脳迷走機』なのかは、今となってはまったく思い出せない。


ただ、図はうっすらと覚えている。確か右上図のような形だった。
ついでに、今、必死に意味を思い出しているのだけど、自己の身体の道具性と、多層になった情報体構造を表現したかった気がする。まぁ、特にたいした意味はない。ただ思い出し、記録しておきたいだけ。