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マスクは内への防寒着

ホテルから一歩出ると、猛烈な寒さが襲ってきた。
無理もない。早朝に初雪が降った。
一呼吸で気管が冷え、くしゃみや咳が止まらなくなる。
喘息気味でデリケートな状態なのだ。
思いついてマスクを取り出し、鼻と口がきちんと隠れるように丁寧に装着する。すると吐く息がガーゼの内側に暖かい空気のカーテンを作り、空気が低温のまま体内に侵入するのを防ぐ。
咳は収まった。


気管もまた、体内に窪んだ凹みの果てであり、トートロジー的には外界であるという話を思い出す。
喘息というアレルギー反応も、肉体から外界への新しいアプローチなのかもしれないとふと思った。




追記20080325
確か生物と無生物の間というベストセラーだったと思う。
>喘息というアレルギー反応も、肉体から外界への新しいアプローチなのかもしれないとふと思った。
今読むと当たり前というか、この文章自体トートロジーだ。
普段しょうもないことばかり考えているのがよくわかるなぁ。