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銀座散策

11時ちょうどの新神戸行きに乗り、東京駅には14時半頃に着く。八重洲口へ向かう。

EX-ICカード

EX-ICカードの即日申し込みをしているというので探すがなかなかわからない。JR東日本の人はJR東海のことはわからないという。まぁ、もっともなんだけどお客さまへのサーヴィスとしてはまずくないかね。EX-ICのサーヴィスはどういう顧客に恩恵があるのかいまいち実感できない。そういう時は使ってみるのが一番だろう。
地下の東京キャラクターストリートの中に特設会場があるのをやっとみつけ、早速申し込むことにする。確認するとカードが送られてくるのは1〜2週間ごとのこと。ならWEBで申し込むのと変わらない。せっかくだが時間がもったいないので神戸に帰ってからにすることにした。あたりを見ると新幹線グッズが色々売っていて楽しい。0系の設計図や社内のレイアウトを細かく記したクリアフォルダーがある。欲しかったんだけど、KODAMAと書いてあったのでやめる。私らの世代にとって、あれはHIKARIであって欲しい。新幹線開通時に父に連れられて見に来たことは写真でしか憶えていないが、それでも0系はひかり号だ。それでも、なんとなく気になるクリアフォルダーだった。

クリブリトミカ

せっかくなのでクリックブリックをのぞく。#7595グリーン・アーミー・メンが入荷されている。いいな。タイヤは緑にできなかったんだね。それともオリジナルもタイヤは黒いゴムだったんだろうか?

レゴ (LEGO) トイ・ストーリー パトロール中のグリーン・アーミー・メン 7595

レゴ (LEGO) トイ・ストーリー パトロール中のグリーン・アーミー・メン 7595

 荷物になるので軽そうな#40004ハートを購入。590円。これでシアワセになれるだろうかな。ホワイトデーにカミさんに渡しても、絶対に作らないのは明白なのだ。自分で作って玄関に飾ろう。息子がきっと褒めてくれるはずだ。他にも#852786チューリップ(バラでした!確かにそういわれるともうバラにしか見えない。w)の造形が素晴らしく見ていて嬉しくなった。ポチスロ文化は本当にこなれてきた。LEGOのことなんかどうでもいいと思いつつ、気になってしまう。こういう商品で顧客層が広がるといいね。でもクリブリ限定なんだよな。


トミカでも足が止まってしまう。ミニカーについては熱心なコレクターではないが、ときどき気になるものがあれば買ってしまう。今日はトミカショップ限定の真っ赤な軽装甲機動車を購入。これはすでに持っている自衛隊のリデコだろうか?個人的には感動的なデキなのだが。525円と安価。ミニカーの塗膜は厚い。それでもエッジが埋もれないようにするには、どんな品質管理をしているのか、たいへん興味深い。
トミカもいつの間にかプラキッズというミニフィグがつくようになった。男子にとって人形遊びがちょっと恥ずかしいという時代は過去のものなのだろうか。プラとつくぐらいだから大丈夫だろうが、ミニカーはいつまでも金属を素材にしておいて欲しいものだ。いや、最近は何がおこるか本当にわからない時代になってきたしな。くわばら、くわばら。

トミカ №114 自衛隊 軽装甲機動車 (箱)

トミカ №114 自衛隊 軽装甲機動車 (箱)

こういうラインナップを見ていると大丈夫な気がするけどね。
トミカ №014 コマツ 対人地雷除去機 D85MS (箱)

トミカ №014 コマツ 対人地雷除去機 D85MS (箱)

トミカ №063 前田製作所 かにクレーン (箱)

トミカ №063 前田製作所 かにクレーン (箱)

トミカ №065 日立建機 双腕重機 アスタコ (箱)

トミカ №065 日立建機 双腕重機 アスタコ (箱)

トミカ №059 酒井重工業 タンデム振動ローラ SW502-1 (箱)

トミカ №059 酒井重工業 タンデム振動ローラ SW502-1 (箱)

丹阿弥丹波子 展覧会(白銅てい画廊)

そのまま八重洲口から東へ進む。目当ての画廊はわりとすぐにわかった。
5人もお客さんが入ればいっぱいになってしまいそうな空間。新聞での紹介おかげか、客足は途絶えない様子。
黒が確かに美しい。これも絵描きが食っていくひとつのあり方だと思う。価格は薄く鉛筆書きで、おそらく赤いマークが売れた枚数だろう。
5枚組の絵葉書を求める。500円。チンゲンサイの絵がかなり欲しくなった。
80歳でこの画法に取り組んで30年以上経つとのこと。残りの人生を何に捧げるか、40過ぎとは色々悩むものだ。意外と、何をしてもいいように思う。

田中一光ポスター展(ggg

画廊を出ると何となく銀座の方向へ。京橋を抜けて歩いて行く。そのまま歩けない距離ではなさそうだったが、メトロの入口があったので地下鉄に乗ることにした。
銀座4丁目の交差点で地上に出て、さらに南へ。フェラガモの角を右折。角の建物の入り口には同じ服装をした白人が並んでいる。同じ服装の人間が並ぶのはミニフィグみたいで奇妙。そういえば先日三宮でも全く同じ服装のマヌカンが5〜6名隊列を組んで歩いていたっけ。アテンドの男性の方が恥ずかしそうだった。ああいうのはぜひ堂々としていて欲しいものなのだが。


gggギャラリーは田中一光さん。神戸の仕事を多数されていたので、親しみを持って観る。新聞会館は震災で倒れ、中之島フェスティバルホールも既にない。しかしこうしてポスターが残っている。西欧美術史において、神に捧げる建築は永遠にして最高とされると聞く。それに比べて、広告は一過性のものといわれるが、良い作品は意外としぶといものだ。


今回の展示は70年代後半までのため、リアルタイムで見たものはないが、それでも著名な、見知ったポスターがいくつもあり、つい懐かしい面持ちになる。実物のインクの盛りは見ていて楽しい。このころの特金はこんな発色だったのか。経年劣化する前の色はどんなだったのか。おそらくこの文字はもっとコントラストが出ていたに違いない。考えることは尽きない。50年代に文字のレイアウトが1年で驚くほど完成していくのを見て、長くやるからうまくなるわけでもないことを実感。うまい人は初めからうまい。いやうまくなる時期があるのだろうか。
職場でこのところ何人かグラフィック出の人間が入社し「田中一光、誰それ?」みたいな感じが以前に比べれば少なくなってきたのがとても嬉しい。図録を買って帰れば彼らも喜んでくれるかもしれない。ついでに買い漏らしていたブルーノ・ムナーリgggブックスを購入。ポール・ランドは昔買ったはず。帰ったら探してみよう。



「西洋は光が複雑に反射するような、宝石のような、表現は優れている。一方四季豊かな日本では、面としての色彩について秀でているのではないか?漆や陶器などの表現にそれは現れているように思う。」そんな内容のことを、田中さんは上映されていた映像の中でおっしゃっていた。日本人は2D表現に秀でており。北米や欧州市場は3D表現志向が強いというのは私も常日頃感じている。まぁ、リアルな剣と竜もいいだろう。でもそれだけでは負けてしまうように思う。というか現に負けている。
ゲームの中のデザインも、本邦のグラフィックデザインの伝統に沿ったものであって欲しいと私は常々願っている。田中さん達の世代が一心に求めた、西洋からのグラフィックデザインという概念に対する日本人デザイナーとしての解答。ぼくたちもそれを探り続けることを継承していかなければならないといつも思う。無知は罪だ。

UP(ニコンイメージング)

豚カツの店を横目に、道を戻り大通りを横断する。ライオンの横を抜け、次のブロックにニコンプラザ銀座がある。お目当ての「UP」は1階のショールームニコンイメージング」の隅の方にひっそりとあったので最初は良く分からなかった。


これは一年半くらい前に発売された商品。
だいぶ前から実物を見たかったんですが、色々忙しく遅くなってしまいました。
ドラゴンボールスカウターみたいな機器といえばわかりやすいですかね?いや既に何回も米軍機械化歩兵の標準装備として、映画などではおなじみのガジェットなのかもしれないのですが。
両眼を使った立体視がはやりつつある昨今、ちょっと古い気もしましたがインタフェースなど製品パッケージとしてはなかなか興味深いものでした。

以下箇条書きにレポート

  1. レンズの向き、フィット感はまずまず。長期の店頭デモ機であることを差し引けば、かなり機構はしっかりしているように感じた。
  2. 操作性はヘッドフォン部を手探りでいじるのだが、最初は何度もはずして確認する必要があった。慣れればそれほど問題ない。【写真2】
  3. 画質は普通。ゲームもおそらく可能。ただ、画面の視野は肉眼の視野の中心部に寄っている。
  4. 片眼ということについては、反対の目に映るものがフラットであれば、目はつぶる必要はないように感じた。動くものや、高いコントラストのものが見えていると注意がそちらに行ってしまいうまく見えない。そういう場合は目は閉じた方が良いということになる。だから同時に通常モニターを見たりするようなデュアルモニターはけっこう難しいかもしれない。
  5. 操作系のアイコン類が目の周囲にあるのは良い感じ。この程度の情報が現実の視野と重ね合わせで表示されるのは十分実用的だと思う。スカウターも本来それくらいの用途だと思うしね。
  6. ラジコンの車や鉄道模型に車載したカメラからの映像を繋ぎ、運転している映像は確かにおもしろい。実物の人間が巨人のようである。まぁ、この延長に AVATARがあるわけだよね。一方でカーブの際に視点の移動が全くないのは相当ストレス。無意識な眼球の絶え間ざる動きと、それによってもたらされる映像のフィードバックをどうやって実現するか。ここらへんがこの手のリモートコントロールにおける今後の課題なのかもしれない。サイバネティックス技術は、もっと進んだものを生きているうちに体感したい。


ショールームの大きな液晶パネルでは、どこかの若手の映画監督が「新しいキャメラでは映画が撮れますよ。誰でもちょっとおこずかいをためるだけで、自分だけの映像世界が作れますよ」というようなことを延々と説明している。
嘘ではないけど、映像を作るしんどさを全く感じさせないその言いっぷりには軽いめまいがした。
個人的には、スチルキャメラが吐き出すH264のクイックタイムデータは、いくら解像度が高いといってもDVCPRO HD に比べて、取り回しや解像感、微妙な色調、諧調感、グリーンバックのエッジにのるノイズ感で劣るような気がする。あの前後に長い、重たい筺体によるフレームワークが、観たときに何かしっくりする原因になっているような気がしてならない。まぁ保守的なことだけをいっていても仕方がないのでデータはこれからも取っていくが。


そんなことをうだうだと思いながら展示品のキャメラを最後に見て回った。店内は思ったより狭い。さすが銀座。地価が日本最高なだけはある。それにしても銀座は外国人が多い。数年前に比べてアジア系がさらに増えた感がある。昔、父にソニーショールームへ連れてきてもらうのが何よりも楽しみだったことを思い出した。今の子供はテクノロジーにそれほど心ときめかすことはないだろう。もはや本邦において成長の季節は終わったのだ。さみしいことではあるが。

●参考サイト